茶道具 翔雲堂

商品No.0214
銘入茶杓 銘:松籟
作品名:銘入茶杓
作者:藤井誡堂
価格:20,000円
銘:松籟
備考:藤井誡堂師書付

■松籟とは
松籟(しょうらい)は、
松の梢に吹く風やその音を指すみたいです。

西郷隆盛の漢詩に以下のようなものがあるそうです。
 我家松籟洗塵縁(わが家の松籟塵縁を洗う)
 満耳清風身欲仙(耳に満つる清風身仙ならんと欲す)
 謬作京華名利客(謬って京華名利の客と作り)
 此声不聞已三年(この声聞かず已に三年)
意味は、
「故郷の家に帰って松籟の音を聞いていると、
 俗世間の汚れがすっかり洗い落とされる。
 耳いっぱいにすがすがしい風の音が響くと、
 この身が仙人になったかと思うほどだ。
 なんの間違いか、
 都で名誉だの利益だのを、
 追い求める中に立ち交じっていて、
 この爽やかな音を聞かぬまま、
 三年も過ごしてきたのだ。」
となるのだとか。

松下電器創業者、
松下幸之助は「松籟庵」という茶室を
追手門学院大学に寄贈したようで、
「仕事にまい進し、よそごとを考えずに、
打ち込み、一つのことに徹している時、
その時に体感する音が、ヒューッという松籟だ」
といった意味なんだそうです。


■藤井誡堂
明治31年生まれ。
大徳寺第515世住持
臨済宗大徳寺三玄院隠居役。
昭和59年 死去。

藤井誡堂は、
臨済宗大徳寺派大本山の龍寶山大徳寺515世住持、
大徳寺塔頭三玄院前住職だそうです。

戦後大徳寺の復興を心掛け、
瑞巌・歓渓・雪窓の各管長と共に
紫野焼を復興し茶道の発展に尽くしたとか。
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