茶道具 翔雲堂

商品No.0241
掛軸一行書(歩々是道場)
作品名:掛軸一行書(歩々是道場)
売り切れ
共箱:大徳寺黄梅院 小林太玄老師
備考:桐箱入

「歩々是道場」は『維摩経(ゆいまきょう)』の
維摩居士の言葉からきているそうです。

■『維摩経』の内容
あるとき、光厳童子が、喧騒の城下の街中を出て、
閑静な修行に適した場所を求めようとしていた時、
向こうから城下に入ろうとする維摩居士に出会った。

そこで光厳童子は
「あなたはどこから来られたのですか」
と訊ねたところ
「道場より来ました」
と答えました。
道場というのは修行をする場所。
維摩居士は明らかに道場とは反対の方向から来たため、
光厳童子は不思議に思いました。
「えっ、道場ですって?それは何処にあるんですか?」
と光厳が問いかけた時、
「直心是道場(じきしんこれどうじょう)」
と維摩居士が答えたのだとか。


■「直心是道場」とは
寺や建物がなくても、心が直心であれば、
そこが「道場」になるといった意味になるようです。

「直心」は、自分の心の内側をみたときを指すそうです。
「歩々」は、自分の心の外の風景をみたときを指すそうです。
つまり「直心是道場」とは「歩々是道場」の同義語となるようです。

正直な心、素直な心でことにあたれば、
そこが何処であっても修行の場になる。


■小林太玄
小林太玄は、昭和13年に奉天
(今の中国遼寧省の瀋陽)で生まれた人で、
6歳のとき出家し、
花園大学卒業後相国寺僧堂の大津櫪堂に参禅。
昭和50年には大徳寺塔頭黄梅院住職に就任したとのこと。

とても達筆であることで有名なのだとか。


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