茶道具 翔雲堂

商品No.0245
掛軸一行書(緑陰夏日長)
作品名:掛軸一行書(緑陰夏日長)
価格:20,000円
共箱:大徳寺派明星寺 高橋悦道師
備考:桐箱入

■緑陰夏日長とは
高駢が著した『山亭夏日(さんていのかじつ)』の一文、
「克陰濃夏日長(克 陰濃かにして 夏日 長し)」
から来ていると思われます。

緑に生い茂る木々は地面に濃い影を落としており、夏の日は長い。
「緑陰」だけだと、「青葉の茂った木立のかげ」のことだそうです。

高駢著『山亭夏日』に
「山亭の夏日
克 陰濃(こまや)かにして 夏日 長し
楼台 影倒(さかしま)にして 池塘(ちとう)に入る
水精(すいしょう)の簾(れん) 動いて 微風起こり
一架の薔薇(しゃうび) 満院 香(かんば)し」
とあるそうです。

全文を訳すと、
木々の緑が色濃く茂るほど、夏の日差しは強く、長い。
池のほとりに建つ楼台は、その姿を逆さまにして、
水に入りこむように水面に映っている。
そんな折、水晶の玉飾りがついた簾がかすかに動いて、そよ風が吹いた。
その風にのって、花棚のバラの香りが中庭いっぱいに満ちる。
となるようです。

晩唐の詩人高駢は、学問に優れていたばかりでなく、
武芸にも秀でていた人だったそうです。


■高橋悦道
昭和23年 大徳寺僧堂へ、後藤瑞巌・小田雪窓に師事。
昭和28年 臨済宗大徳寺派明星寺住職。

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