茶道具 翔雲堂

商品No.0345
片口茶碗
作品名:片口茶碗(鉄絵)
作者:藤井謙次(東峰窯)
価格:8,000円
備考:木箱入

■鉄絵について
鉄絵というのは、焼物の素地に、
鉄を含有する顔料で、釉下に絵文様を描く技法だそうです。

鉄絵は黒〜茶褐色に呈色するとか。

一般的には、釉は透明釉だが、青磁釉・色釉が施される場合もあるようです。

鉄を釉下彩として用いた例は、
宋時代・磁州窯の製品があるそうで、
中国では釉下黒彩や白地黒花と言うみたいです。

鉄絵の陶磁器は、14世紀ごろの安南や宋胡録にも多く見られるようです。

朝鮮では、15世紀〜16世紀にかけて、
化粧土の上から鉄絵具で描いた粉青沙器鉄絵があり、
16世紀から17世紀にかけての白磁鉄絵があるみたいです。

この朝鮮時代の鉄絵粉青は「鶏龍山」の名で親しまれているとか。

日本の茶人は、粉青沙器鉄絵を「絵粉引」または「絵刷毛目」、
白磁鉄絵を「鉄砂(銹絵)」と呼んだそうです。

日本の鉄絵は、志野と唐津が最も早いようで、
ともに天正年間まではさかのぼるみたいです。

志野の鉄絵は、釉が長石分の多い失透性のものであるため、
唐津ほど文様がはっきりと現れず、
見え隠れする文様が味わい深い趣きを呈するとか。

唐津は朝鮮の粉青沙器鉄絵や、
白磁鉄絵の系統に連なると考えられるようです。

染付のような細密な描写はみられないものの、
量産品ゆえの勢いのある筆づかいや、
民窯ならではのユーモラスな表現には、
独特の魅力があるそうです。


■藤井謙次
萩市椿東の萩焼・備前焼の陶芸家みたいです。

2006年、萩市の旧久保田家住宅・
旧田中別邸・伊藤博文別邸で開催された「陶芸展」で
「炭化象嵌釉彩花器」が、
山口県教育長賞を受賞したようです。

2014年、山口県立萩美術館・浦上記念館の
「現在形の陶芸 萩大賞展V」で
「炭化象嵌釉彩鉢」が佳作を受賞したみたいです。

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