茶道具 翔雲堂

商品No.0352
桐蒔絵大棗
作品名:桐蒔絵大棗
(腰ケヤキ千筋)
作者:松永松寛
価格:58,000円
備考:桐箱入

■最初の棗とは
棗は、珠光に塗師の羽田五郎が納めたものが最初、
とされるようですが、
研究者からは疑問視されているそうです。

藤田美術館他に、
羽田五郎作の伝来を持つ、
古様の棗が数点現存しているものの、
史料による裏付を持たないためみたいです。

また武野紹鴎好とする棗も現存しているが、
同様に疑問視されているとか。

藪内竹心著『源流茶話』に記載されている棗が、
肩衝茶入の挽屋を転用したものであるという記述も、
信憑性を失っているそうです。


■現在の研究では
鳳林承章著『隔めい記』の1643年の記述に、
梅の花が棗に入れられているとあるそうで、
これは江戸時代初期までは、
棗が茶器に限らず用いられていた
証左とされているようです。

確実な記録としては、
『天王寺屋茶会記』の1564年8月20日の、
津田宗達の茶会で用いられたのが初例だそうで、
他の木製の茶器よりも、
随分と下っていることが判明しているみたいです。

この後、千利休好とされる棗が、
利休系統の茶人の間で用いられるようになり、
江戸時代には薄茶器として一般化するとか。

安土桃山時代頃までは、
現在の濃茶と薄茶という区別は明確ではなかったそうです。

こうした木製の茶器も、
当初は濃茶を点てるために使われていたとか。

現在は、茶器に残った茶を飲むために、
薄茶が発生したと考えられているみたいです。
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