茶道具 翔雲堂

商品No.0400
黒楽茶碗
作品名:黒楽茶碗
作者:トム・スミス(カナダ在住)
価格:20,000円
備考:木箱入(共箱ではありません。)

■七種茶碗について
七種茶碗系には、
「長次郎七種(利休七種)」
「長次郎外七種」
「長次郎新選七種」
「ノンコウ七種」
「光悦七種」
「光悦十作」
などがあるそうです。

ここでは「長次郎外七種」についてのみ説明しようかと思います。


■雁取(黒楽茶碗)
千利休が芝山監物に贈ったところ、
その返礼に鷹野(高野)の雁が送られてきたところから
「思ひきや 大鷹よりも上なれや 焼茶碗めが 雁取らんとは」
という狂歌を詠んだことに因んで名付けられたとか。

この茶碗は「七重箱」まで添っているそうです。

サンリツ服部美術館蔵。


■小黒(黒楽茶碗)
大黒に対し名づけたのだとか。


■閑居(黒楽茶碗)
世俗を逃れて心静かに暮らすこと。


■一文字(赤楽茶碗)
茶碗底中央に「一(花押)」と利休が「一」の字と花押を
漆で直書きにしているところから。

寸法は、高さ:8.0cm、口径:11.4cm、高台径:4.9cmだそうです。

内箱蓋表に
「利休居士一文字判形有之(印) 茶碗 千宗旦ヨリ来ル」(古筆了佐)
外箱蓋表に「長次郎焼 赤茶碗」(仙叟宗室)
外箱蓋裏に
「利休所持 長次郎焼 赤茶碗
 一文字判有 不審庵(花押) 宗守(花押)」(随流斎、真伯宗守)
とそれぞれあるそうです。

伝来は、千利休→ 千宗旦→真伯宗守→左波五兵衛→
 山田彦左衛門→戸田露吟→井上世外→益田鈍翁


■太郎坊(赤楽茶碗)
昔、京都の愛宕山・鞍馬山・富士山などに住んでいたという大天狗の名、
なのですが、これは、
愛宕の坊へ好んで遣わすということで名付けられた銘だとか。

内箱書付は、表が宗旦、裏が仙叟、
箱裏の「太郎坊」の三字は藤村庸軒筆だそうです。
内箱表:「長次郎赤茶碗 宗旦(花押)」
内箱裏:「太郎坊 利休持分赤茶碗則箱ノ上書付宗旦名判有
 之宗旦所持常秘蔵申候故重而書付調申候 宗室(花押)」

寸法は、高さ:8.1cm、口径:10.6cm、高台径:4.7cmだそうです。

重要文化財で、今日庵蔵。


■横雲(赤楽茶碗)
茶碗の景色が、明け方に東の空に横に長くたなびく雲に似ている所からの名だとか。

内箱に「桐白木 書付仙叟」
蓋裏に「横雲」
胴に「利休所持 横雲赤茶碗 長二郎焼 千宗室(花押)」
外箱に「桐白木 書付如心斎」
表に「雲」
裏に「利休横雲赤 茶碗 長次郎焼
 仙叟宗室書付あり 如心斎(花押) 家原氏 参」
とそれぞれあるようです。

『茶事諸器集』に
「横雲 是は今、見え不申候。
利休秘蔵の雀香合、高麗筒、三つの内なり。
雀香合、横雲茶碗、高麗筒、利休所持の道具也。
此三種あらば如何なる奥山に住候共面白かるべし云々」
とあるとか。

『大正名器鑑 実見記』に
長次郎作としては品位に乏しき方なれども、
大寂びにて面白き茶碗なり」
とあるみたいです。

個人蔵。


■聖(赤楽茶碗)
聖は、日本において諸国を回遊した仏教僧をいうとか。

個人蔵。


■トム・スミス
アメリカ生まれ。
1971年 フレデリクトン高校で教鞭を取る。
1992年 Strathbutler賞受賞。
1999年 カナダ王立協会の芸術部門に選出。

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