茶道具 翔雲堂

商品No.0429
忘水写茶入
作品名:忘水写茶入
(中興名物)
(旧名「白浪」)
作者:笹田有祥
価格:15,000円
備考:桐箱入

■忘水(わすれみず)茶入について
忘水茶入は、阿部豊後守が『風雅集』の
「人もみな むすふ身なれと わすれ水
 我のみあかぬ 心ちこそすれ」
の歌を引いて命銘したものだそうです。

神尾紹元が所持したときは「白浪」と云ったのだとか。

形状は、撫肩で、底が孕み、
裾廻りのざら目土の上にシノギのような竪箆が廻り、
底は細い糸切で、一面に磨れているとか。

総体にざら目地の渋紙色で、
口縁から裾に至るまで粉を吹いたような黄釉が現れ置形となるみたいです。

伝来は、
石川六兵衛→神尾若狭守紹元→阿部豊後守正武→
松平左近将監乗邑→伏見屋甚右衛門→松平不昧。


■仕覆について
この仕覆は、遠州緞子みたいです。

遠州緞子は、別名「花七宝入り石畳文様緞子」というそうです。
小堀遠州が所持したようです。

市松模様の各々の枡の中に七宝と二種の花柄を互の目に配し、
地を五枚繻子とし、文を緯五枚綾としているのと、
逆に地を緯綾とし、文を繻子組織としたものとを、
上下左右交互になるように配置しているものだとか。

更に、緯に白茶と浅葱の二色を用い、
白茶二段、浅葱一段の繰り返しとして色調に変化をつけているみたいです。

『古今名物類聚』に所載されているそうです。


■笹田有祥
昭和27年 京都生まれ。
昭和45年 京都市立日吉ケ丘高校陶芸科卒業。
昭和46年 京都府立陶工訓練校卒業。
昭和47年 京都市立工業試験場陶磁器技能者養成所卒業。
昭和48年 手塚央に師事。茶陶を指導される。
昭和50年 独立 五条坂共同登り窯にて訪う唐物写茶入の制作を始める。
昭和56年 京都東山梅ケ谷工房を移す。
昭和62年 五条坂共同登り窯廃止に伴い西加茂に現工房を築く。
平成元年 京都丹波瑞穂町にて登り窯参加。
平成08年 京都市北区西加茂にて新工房を建て、
 茶道具の制作を中心に現在に至る。

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