茶道具 翔雲堂

商品No.0593
色紙掛
作品名:色紙掛
価格:3,000円
備考:紙箱入

■『継色紙(つぎしきし)』とは
ここでは、三色紙(さんしきし)のうち、
『継色紙』について説明しようと思います。

『継色紙』は、もと粘葉装の冊子本であったと、
考えられるそうです。

粘葉装とは、多くの場合2ページにわたり、
『古今和歌集』『万葉集』などの歌を、
紫・藍・赭・緑などに染めた鳥の子紙に、
1首ずつ書写したものだとか。

東京国立博物館にある「切」は、薄藍の染紙に
「なつのよは まだよひながら あけにけり
 くものいづこに 月かくるらん」
(『古今和歌集』巻第3・夏、清原深養父)
の歌を散らし書きにしたものみたいです。

その書風は、情感あふれた優美なもので、
余白と点画・行の間隔や傾き・墨継ぎの妙など、
心憎いばかりの空間処理で、実に見事な散らしだそうです。

この散らし方の巧妙なことは、
他の古筆に匹敵するものがないとか。

何の苦もなく高低をつけ、4〜5行に書いているように見えながら、
広狭浮沈・濃淡などのうまさがあるようです。

漢字的用筆の残った「かな」は枯淡の境地を成立せしめ、
極めて格調の高い作品であるとか。

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