茶道具 翔雲堂

商品No.0595
色紙掛(茶)
作品名:色紙掛(茶)
価格:3,000円
備考:紙箱入

■ 『升色紙(ますしきし)』
ここでは、三色紙(さんしきし)のうち、
『升色紙』について説明しようと思います。

『升色紙』は、元は清原深養父の歌集を書写した、
冊子本だったものが後に分割され、
現在は、殆ど掛物に改装されているそうです。

料紙の升の形からこの名があるようです。
料紙は、高野切とほぼ同じ鳥の子の、
白紙・淡藍紙・染紙・雲紙などを用いているそうですが、
すべて雲母が蒔かれていて高雅であるとか。

東京国立博物館蔵のものは、
「いまはゝや こひしなましを あひみむと
 たのめしことぞ いのちなりける」(『清原深養父集』)
の歌を散らし書きにしたものみたいです。

優雅婉麗な書風で平安朝の名にふさわしい趣があるそうです。
字は宛転して滞るところがなく、
古筆の中で最も細く品のよい線が用いられ、
散らしの美しさも優れているみたいです。

線がふっくらとして実に艶美な感じを与えるそうですが、
濃淡の変化の際立った墨つぎと、
太い線と細い線を絡ませてゆく技巧とが、
この色紙に一段と精彩を添えているとか。


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