茶道具 翔雲堂
商品No.0598
作品名:竹軸掛
売り切れ
備考:紙箱入
※軸は別売です。
■墨蹟の為に天井を高くした監物
『松屋会記』より逸話を1つ。
ある時、監物は、利休、氏郷、三斎の3人を茶会にまねき、
一休の墨跡「初祖菩提達磨大師」の墨跡を飾ったようです。
これは、一休の墨蹟の中でも絶品とされるものだそうです。
しかし、軸が長いために、
監物は、床の天井に矢の柄を使って巻き込み、
壁でとめるようにしてあったみたいです。
挨拶に出た監物は利休に、
「軸が長くて、この床には掛かりません。
軸の表具を直していただきたい。」
と懇願するが、利休は
「この表具は村田珠光の好みと見えます。
珠光ほどの方がされた表具ですから、
私とて直すことはできません。
床の天井を上げるほうがよいでしょう。」
と取り合わなかったみたいです。
ところが監物は
「そこをどうにか。」
と引き下がらず、同席の氏郷、三斎も監物に同情する始末。
利休は、
「それほどいうのなら、
そなたたちで直されればよろしかろう。
私には何としてもできないことなのです。」
利休の言葉を聞いた監物は、
表具を直すことをあきらめ、
ついに床の天井のほうを高く直したのだとか。
■現在は
通常、天井の高さを変えることは難しいと思われます。
そこで必要となるのが、軸掛による長さの調整でしょうか。
自在掛による「高さ」の調整では、限界がある場合、
軸掛による「長さ」の調整が必要になるみたいです。
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