茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。

茶会記ってこんなの

茶会記(ちゃかいき)は、
茶会の日時・場所・道具立て・懐石膳の献立、
参加者の名前などを記載したもののことだそうです。

茶会記には、
自身が催した茶会の内容を控えた「自会記(じかいき)」と、
他者が催した茶会の内容を控えた「他会記(たかいき)」
があるのだとか。


■茶会記(自会記)について
本来、茶会記は亭主が客に見せるものではないようです。

席中の挨拶や問答で、亭主のもてなしを理解をするため、
事前に道具立てを公表することは、
本来の会期の目的とは異なるそうです。

ただ、近年は、大寄せの茶会などで、
待合(寄付)に、箱書と共に置いてあったり、
受付で、印刷されたものを渡されるということもあるみたいです。

これは、いつの頃からか、
席中の挨拶や問答だけでは、
道具全般を理解することは難しいため、
亭主・客双方の便宜を考えて、
あらかじめ待合に会記をおくようになったそうです。


■茶会記(他会記)について
茶会などの席中で、会記を控えるのは、失礼みたいです。
そのため、他会記は、
そこで見聞きしたものを、自宅で書くことになるようです。

当日の茶会を思い起こしながら、また、余韻を楽しみながら、
自分なりに他会記を控えると、
席中では、見落としていた、亭主の趣向や思い入れに
気が付くこともあるとか。


■会記の書き方
会期の書き方には、特に決まりはないようです。

歴史上、最初の茶会記といわれるものは、
室町時代末期〜江戸時代初期まで書き継がれた
『松屋会記』だそうです。

この『松屋会記』を例に取っても、
初期の頃は、非常に簡単に書いてあるみたいですが、
後には、亭主の所作まで、細かく記録されているみたいです。

他会記の場合は、亭主の書く会記の形式をもとに、
自分なりに書き加えれば、良いのではないでしょうか。

なお、茶道誌『淡交』の道具立ての表記法は、
以下のようになっているみたいです。
道具名作者備考
軸の文字軸の著者名-
花の名(複数可)--
花入(銘)(作者)素材・産地・形の順
香合(銘)(作者)素材・産地・形の順
(銘)(作者)○○形 ××造と書く
風炉(銘)(作者)作者の姓は、
省略する場合がある。
(銘)(作者)○○好は、最初に書き、
箱書は、その後に続ける。
水指(銘)(作者)葉蓋の場合は、
種類なども書く。
薄器(銘)(作者)塗りの種類・蒔絵の紋様・形・
箱書・作者の順に書く。
茶杓(銘)(作者)作者を重視して、先に書く。
筒書・箱書などは「作共筒共箱」とする。
茶碗(銘)(作者)楽焼などの「焼」は省略する。
蓋置(銘)(作者)道具の位取りから「一字分下げて書く」
建水(銘)(作者)道具の位取りから「一字分下げて書く」
(銘)「茶舗名」詰-
菓子(銘)「菓子舗名」製-
菓子器(銘)(作者)-




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