茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

茶托ってこんなの

茶托(ちゃたく)は、茶碗をのせる受け皿で、
江戸時代中期に清から杯と杯台が輸入されるようなり、
日本の煎茶法でこの杯を茶碗に転用する際に、
杯台が茶托に転じた物だそうです。

輸入杯台は錫製が大半であり、
結果、日本の煎茶道では現在に至るまで、
錫製の茶托を最上とするようになったとか。

その後、木製茶托も生産されるようになったようです。

煎茶道の場合、流派によっては「茶托」のほか、
「托子」「茶台」「茶托子」「納敬(のうけい)」
などと呼ばれるみたいです。

煎茶道の流派により、茶を飲み終わった後、
茶碗を茶托に伏せるのを推奨する流派と、
茶托に茶渋が付くとして厳禁する流派があるそうです。


■錫製の茶托
錫製の茶托は煎茶、玉露などの高級茶を入れる小さめの茶碗に、
木製の茶碗は番茶など普段用の茶を入れる大きめの茶碗に、
それぞれ合わせるのが正当とされるとか。

錫製の茶托については、
煎茶道では年代を経て黒ずんでいる物の方が価値が高いそうです。
また楕円形より円形の方がいいとされているみたいです。

中国製では「張星栄造」「肖天泰」「乾茂号造」などの銘が入っている物、
国産では泰造六作成の物は高価で取り引きされているとか。

材質は錫の他、金・銀・木製・漆器・藤・竹・陶器・磁器・
ステンレス・鉄・銅・ピューター・真鍮・アルミ・合成樹脂、
などがあるようです。

■中国の茶托
唐時代に喫茶の風習が始まった中国では、
熱湯を入れた茶碗を直接持たなくてもいいように、
茶托にあたる物があったようです。

しかし茶の飲用方の変化によりその後廃絶、
近年の茶芸によって復活したのだとか。


■ソーサー
コーヒーや紅茶のカップの下に置かれる受け皿で、
マグカップ以外の全てのカップにソーサーが付属するそうです。

当初、中世ヨーロッパでは、コーヒーや紅茶を、
鉢のような皿(ディッシュ)で飲んでいたみたいです。

その後、ディッシュにソーサーが付くようになるのですが、
ディッシュからソーサーに移し変えて飲むようになるそうです。

そして、ディッシュが使いづらいことから、
ディッシュに把手をつけたカップになったようです。
当時は「ディッシュ&ソーサー」と呼ばれたそうです。

その後も、ディッシュからソーサーへ移し変えて飲む風習は、
なくならなかったため、20世紀初頭まで、一組の碗皿は、
碗の容量と皿の容量が同じになるようにしていたみたいです。

近年、コーヒーなどが直接カップから飲まれるようになると、
単なるソーサーとして平らなものになったのだとか。


作品名:茶托(溜塗)
(松喰鶴ラデン入り)
価格:3,000円
備考:紙箱入/5枚組

茶托(溜塗)
※画像を押すと拡大できます。
松喰鶴文(まつくいづるもん)は、若松の小枝をくわえる飛鶴の文様で、
「まつばみづる」ともいうそうです。

古代オリエントには鳩などの鳥がオリーブの小枝やリボン、
真珠などをくわえる含綬鳥文や咋鳥文がみられ、生命復活の印だったのだとか。

やがて中国に伝わり、花咲く小枝をくわえる鳥の「花喰い鳥文」となったようです。

平安時代後期、「花喰い鳥文」は、文化の和風化とともに、
人々の美意識に添ったなじみのある鶴となり、若松をくわえて飛ぶ姿に変わっていき、
定着したみたいです。

松をくわえて飛ぶ鶴の伝統は、正倉院宝物の金銀平脱花鳥背八角鏡の文様にみる
「含綬鳥(鶴)」にさかのぼるそうで、その遺例として、
厳島神社古神宝類中の小唐櫃(からびつ)に蒔絵(まきえ)文様などがあるようです。

この「松喰鶴」の文様は、藤原文化の代表的な文様として様々な分野で用いられ、
公家調度品の文様として盛行したのだとか。

「松喰鶴」のある重要文化財としては、
「阿弥陀如来鏡像(松喰鶴文鏡)」「藤花松喰鶴鏡」「松喰鶴蓬莱山蒔絵袈裟箱」
などがあるようです。



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