作品名:茶托(溜塗)
(松喰鶴ラデン入り) 価格:3,000円 備考:紙箱入/5枚組 |
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松喰鶴文(まつくいづるもん)は、若松の小枝をくわえる飛鶴の文様で、
「まつばみづる」ともいうそうです。 古代オリエントには鳩などの鳥がオリーブの小枝やリボン、 真珠などをくわえる含綬鳥文や咋鳥文がみられ、生命復活の印だったのだとか。 やがて中国に伝わり、花咲く小枝をくわえる鳥の「花喰い鳥文」となったようです。 平安時代後期、「花喰い鳥文」は、文化の和風化とともに、 人々の美意識に添ったなじみのある鶴となり、若松をくわえて飛ぶ姿に変わっていき、 定着したみたいです。 松をくわえて飛ぶ鶴の伝統は、正倉院宝物の金銀平脱花鳥背八角鏡の文様にみる 「含綬鳥(鶴)」にさかのぼるそうで、その遺例として、 厳島神社古神宝類中の小唐櫃(からびつ)に蒔絵(まきえ)文様などがあるようです。 この「松喰鶴」の文様は、藤原文化の代表的な文様として様々な分野で用いられ、 公家調度品の文様として盛行したのだとか。 「松喰鶴」のある重要文化財としては、 「阿弥陀如来鏡像(松喰鶴文鏡)」「藤花松喰鶴鏡」「松喰鶴蓬莱山蒔絵袈裟箱」 などがあるようです。 |
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