茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

葉茶漏斗ってこんなの

葉茶漏斗(はちゃじょうご)は、茶壺から葉茶をあけ、
臼に移すための道具だそうです。

桐木地製の箕(み)のような作りで、
茶壺の葉茶を適量この上に出すようです。

席中へ「小道具」を載せて持ち出し、
茶壺の封印を切り、再び封印するのに用いるみたいです。

小道具は、挽家二つと、その下の方に紙がセットされ、
紙の上に、右から順に、
封紙・竹の鞘に納められた小刀・肉池(朱肉)・印判・糊板に糊と竹箆
が、載っているそうです。

セットする紙は、美濃紙一帖を二つ折りにし、
上の方を少し切り取って、
葉茶漏斗のサイズに合わせて乗せて使うようですが、
サイズは、手紙に使用する奉書紙の大きさがちょうど良いのだとか。

茶壺の中には、三種類の濃茶(葉茶)が半袋(はんたい)に入れて納められ、
その周りには薄茶(葉茶)が詰められているそうです。

葉茶は「仕上茶」といわれる、抹茶にされる前段階の状態のもので、
茶臼で挽かれて抹茶となるみたいです。

口切茶事では、
亭主が小刀で封紙を切り、壺の蓋をとって
「いずれのお茶を差し上げましょうか」
と言うようです。

葉茶を取り出した後は、竹ベラで封紙にまんべんなく糊をつけ、
茶壺の向こうから手前に向かって封をするそうです。

「口切」は、客を招くたびに何度でも催されるそうですが、
亭主はその都度、美濃紙で封をし、
封印(印鑑)を押すことが、約束となっているそうです。


■挽家について
挽家は、壷から出した濃茶と薄茶を入れるものだようです。

葉茶漏斗の上に載せる場合、右が濃茶用、左が薄茶用で、
薄茶用の挽家の上には「詰」と甲書きがあるのだとか。

『御茶入日記(おんちゃいりにっき)』には、
「詰」として薄茶の葉茶の銘が書かれているようですが、
これは詰茶の意味だそうです。

なお『御茶入日記』とは、茶師が壺に入れた茶の記録として認(したた)め、
茶壺の箱の蓋裏に貼られた紙のことみたいで、
茶師の署名と印があるとのこと。

「詰」とは、もともと茶師のことで、古くは武家や茶家が、
一年分の葉茶を出入りの茶師に、
壺を預けて詰めさせたところからの名称みたいです。

また、茶席における、連客の末客のことも「詰」と言うのですが、
これは、口切茶事の折、一度、葉茶漏斗に出した葉茶を、
茶壷に戻すことが難しく、
末席に茶師が同席して納めたことから来ているそうです。

なお、挽家と挽家袋は、別途、

挽家のページ

挽家袋のページ

にて説明しています。


作品名:葉茶漏斗セット
(詰茶入・ヘラ付)
備考:紙箱入

葉茶漏斗セット
※画像を押すと拡大できます。
葉茶漏斗(はちゃじょうご)は、
口切にのみ用いる道具だそうで、
美濃紙一帖を二つ折りにして載せ、
その上に、右から順に、
封紙・竹の鞘に納めた小刀・
肉池(印肉)・印判・糊板の上に糊と竹箆、
を置くようです。

美濃紙の向こう側に挽家を置き、
右の挽家には濃茶、
左の挽家には薄茶の葉茶が入るそうで、
薄茶の挽家には「詰」の甲書きがあるみたいです。



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