茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
半田ってこんなの
半田は、はじめ和泉半田村から焼き出したところからこの名があって、
灰炮烙に対して半田炮烙とも言うそうです。
筋半田は、入れ子の小さい方や施釉のもので、湿し灰を入れるようです。
火箸で灰の上に横筋を入れるので筋半田と言われているみたいです。
巴半田は、入れ子の大きい方や素焼のもので、乾いた灰を入れるようです。
底取で巴状を描くので巴半田と言われているみたいです。
巴というのは水の卦で、火が乗るところに水の卦を描く、
それによって陰と陽を出会わすということなんだとか。
ちなみに風炉の場合、炭の木・五徳の金・炭火の火・白色の前土器の土・水の卦が
陰陽五行になるとかならないとか。
稲垣休叟著『茶道筌蹄』には、
「半田 和泉半田焼を楽にて写したるゆへ半田と云ふ、
昔は大炮烙をもちゆ、是は底取ホウラクと云ふ、
長二郎(楽長次郎)などに大炮烙あるは皆底取なり、
イロリにもちゆる半田は二つ共素焼なり、
薬かヽりは好み者にあらず、
小の方薬かヽりは風炉の半田也、
善五郎(千家十職)作黒に金入了々斎好み」
とあるそうです。