茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
火吹竹ってこんなの
火吹竹(ひふきだけ)は、下火を吹きおこすために用いる、
一端に節を残して小さな穴をあけた竹筒だそうです。
利休形は、太さ八寸くらいのサビ竹で、長さは九寸九分、
上から三寸下がった所に節をつけ、
下部は節切で、息を吹き込む小さな穴をあけてあるそうです。
室町時代末にはすでにあったようで、
当時、火種を絶やさず毎朝火をかきおこして吹きつけるのが、
主婦の重要な役目であり、このため火吹竹は重宝な道具だったみたいです。
また、百日咳や耳だれの病気平癒を祈願する際に、
神仏に火吹竹を年の数だけ奉納する風習も各地に見られるようで、
かつては77歳の喜寿の祝に火吹竹を親戚に贈る風習もあったのだとか。
稲垣休叟著『茶道筌蹄』に
「火吹竹 利休形、さび竹、ふし二つ」
とあるようです。
湖月老隠著『茶式湖月抄』に
「火吹竹 長九寸九分、太さ八分くらい、節上より三寸下る」
とあるみたいです。