茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

火消壺ってこんなの

利休形火消壺は、黒い瓦焼で、長方形の壺に、太いハジキ摘みの共蓋がついて、
提げ手の付いた木の台に載っているみたいです。
大きさはそれぞれ、
利休形火消壺:長さ八寸・幅五寸二分・高さ五寸・肩幅七分
木の台:八寸八分×六寸六分
提げ手(丸籐):二本の籐の長さ七寸・節合六寸二分・総高一尺一寸五分
のようです。

燃焼が継続するには、
可燃物・酸素・温度・燃焼の連鎖反応の4つの要素(燃焼の四要素)が揃う必要があるそうです。
この四要素のうちどれか1つを取り除けば消火できるとのこと。
それぞれ
可燃物を断ち切る除去消火法」・「酸素を断ち切る窒息消火法
温度を下げる冷却消火法」・「燃焼の連鎖反応を抑制する負触媒消火法(抑制消火法)
と言うようです。

可燃物を断ち切る除去消火法
・都市ガスの栓を閉じる
・ろうそくの火を吹き消す
・山火事の発生している場所の周囲の木を伐採する
・火災の発生している建築物の周囲の建築物を解体・撤去する

酸素を断ち切る窒息消火法(火消壺の原理はここ)
・アルコールランプに蓋をかぶせる
・使いかけの炭火を壺に入れる
・火に布(消火布など)をかぶせる
・大量の砂をかける
・火の根元を叩く
・踏みつける
・爆発を起こして周囲の空間の酸素を瞬時に消費する

温度を下げる冷却消火法
・水をかけて消火する
ただし、以下の場合は消火できない。
・禁水性物質(水と接触することにより発火する)
・一部の油類(水より軽いため、水面の上に広がることにより火も広がる)
・電気火災(水をまくことにより感電の危険性がある)

燃焼の連鎖反応を抑制する負触媒消火法
・一部の消化器(粉末消火薬剤やハロゲン化物消火薬剤)
作品名:火消壺棗肩形(中)
価格:9,800円
備考:耐熱瓦付

火消壺棗肩形(中)
※画像を押すと拡大できます。
耐熱瓦は、床を熱から守る耐熱皿のことだそうです。

砥草(トクサ)模様は、縦縞の模様で、
古くから日本で親しまれてきた模様の一つみたいです。

トクサは、砥石に似て茎でものを研ぐことができることから、
砥草と呼ばれるようです。

茎は煮て乾燥させたものを紙ヤスリのようにして研磨の用途に使えるそうで、
高級な「つげぐし」の歯や、漆器の木地加工、
木製品の作業工程などの磨き仕上げる工程に使用したりするようです。
音楽家の滝廉太郎などは、トクサで爪を磨いていたのだとか。

クラリネットなどのリード楽器の竹製リードを磨いて調整するのにも
トクサが用いられるそうです。

ちなみに「つげぐし」というのは「つげ」という木からできた櫛で、
丈夫な櫛を作るために、わざと木目方向を、直角になるよう貼り合わせて
作ったものだそうです。
そのため、洗剤などでジャブジャブ洗ってはいけないそうです。

「つげぐし」のお手入れ方法は、
ビニール袋に櫛を入れ、その中にオリーブ油などを櫛全体にいきわたるよう流し込み、
一晩おいて、ティッシュ等で油をふき取るのだそうです。
つなぎ目の無い、かまぼこ型の櫛なら、2〜3日油につけっぱなしでもOKなのだとか。

「つげのくし」というと、唱歌を想う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下、文部省唱歌『こぎつね』より、
 小狐(こぎつね) コンコン 山の中 山の中
 草の実 つぶして お化粧したり
 もみじの かんざし つげのくし

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