茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
奉書紙ってこんなの
奉書紙(ほうしょがみ)は、楮(こうぞ)を原料とした厚手の紙で、
楮紙に、黄葵の根や白土などを混ぜて、
より強度と厚みを増やしているみたいです。
室町時代には、すでに漉かれていたようです。
名前の由来は、室町幕府がこの紙を公文書として用いた事から、
命令書の意の「奉書」紙と呼ばれるようになったそうです。
茶道の場合は、
・「紙釜敷」で、奉書・檀紙・美濃紙などを、
二十枚〜四十八枚を一束として四つ折りにして使う。
・「紙煙草入(畳紙:たとう)」で、奉書を二つ折りにし、
さらに三つ折りにして、上下を後ろに折り込んだもの
・「高杯」を貴人用として用いる場合、主菓子・干菓子ともに
奉書紙を敷いて菓子を盛る。
・「風炉」に風炉灰を入れる時、風炉の底に奉書紙を折って敷き、
その上に底土器を置き、篩でよくこした灰を少しずつ入れる。
・「三宝」に飾りなどを載せる場合、
奉書紙の端が三宝から垂れるように敷く。
・「奥の点前」で、真台子の上に中次を載せる時、
奉書紙に載せて置く場合がある。
・「奥の点前」で、主菓子が数種類出た場合、
亭主側から奉書紙を出し、客が奉書紙に包み、持ち帰ることがある。
・「茶カブキ」で、文台の上に載せ、執筆者が記録をとる。
・「芳名帳」を自作する場合に、使うことがある。
・「茶会記」で、奉書紙に書く。
・「短檠」の台箱の上に、四つ折にして敷く。
・「炭台」で、奉書紙を敷いて炭を組む。
・「名水点」などで使用される紙垂(しで)に使う。
など、いろいろな場面で使用されるようです。