茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

釜据ってこんなの

水屋で釜に水を張るときや、釜の後始末をするときに、釜をのせる木の枠の釜据。

利休形は、赤杉の柾材の廻り指しで、五寸二分五厘四方、高さ一寸、厚さ四分五厘、
内側は隅より九分よけて、上下とも二分えぐられていて、釜の底がここに当たるようになっているそうです。

稲垣休叟著『茶道筌蹄』に「釜居 利休形両面杉」とあるようです。

湖月老隠著『茶式湖月抄』に
「釜居 大さ五寸二分半、高さ一寸分中、厚さ四分半、かきさし廻り指し、
内方角九分よけて、上下二分クリあり」
とあるみたいです。



作品名:杉釜据
備考:紙箱入

杉釜据
※画像を押すと拡大できます。
釜据をすのこに据える際、菱形に置き、
釜を置くとき見やすいようにするそうです。
また、水屋では竹釘に掛けます。

ということで、ここでは「竹釘」についてのひと口知識を。

こけら葺(こけらぶき)屋根の板を打ち付ける際、
「竹釘」が使用されるそうです。

屋根板に竹釘を打つとき、職人さんは竹釘を、
大量に口に含んで打つのだとか。
これは、屋根の上での大量の釘打ち作業という、
不安定な場所ならではの合理的な作業を追求した結果のようです。

屋根の上では三角の椅子に腰掛けながら、
右手に金槌をもち、左手では屋根板を押えた状態では、
確かに「竹釘」を持つ方法は口に含むのが一番なのかもしれません。

口から「ぴゅっ」と竹釘を出し、金槌を持っている右手で、
金槌を握ったまま、人差し指と親指で口の竹釘をつまみ、
金槌の柄で、軽く板に打ち込んで、普通に「とんとん」打ち込むみたいです。
その間わずか1〜3秒程なんだとか。
結果的に、板の間に少しの隙間が生じ、
これが軒裏の通気を促して木材の耐久性を向上させるようです。

こけら葺屋根は、日本に古来から伝わる伝統的手法で、
多くの文化財の屋根で見ることができるみたいです。
他にも、木賊葺(とくさぶき)、栩葺(とちぶき)の屋根などで竹釘を用いるそうです。
それぞれ、こけら葺 < 木賊葺 < 栩葺の順に板の厚さが増すみたいです。

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