作品名:杉釜据
備考:紙箱入 |
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釜据をすのこに据える際、菱形に置き、
釜を置くとき見やすいようにするそうです。 また、水屋では竹釘に掛けます。 ということで、ここでは「竹釘」についてのひと口知識を。 こけら葺(こけらぶき)屋根の板を打ち付ける際、 「竹釘」が使用されるそうです。 屋根板に竹釘を打つとき、職人さんは竹釘を、 大量に口に含んで打つのだとか。 これは、屋根の上での大量の釘打ち作業という、 不安定な場所ならではの合理的な作業を追求した結果のようです。 屋根の上では三角の椅子に腰掛けながら、 右手に金槌をもち、左手では屋根板を押えた状態では、 確かに「竹釘」を持つ方法は口に含むのが一番なのかもしれません。 口から「ぴゅっ」と竹釘を出し、金槌を持っている右手で、 金槌を握ったまま、人差し指と親指で口の竹釘をつまみ、 金槌の柄で、軽く板に打ち込んで、普通に「とんとん」打ち込むみたいです。 その間わずか1〜3秒程なんだとか。 結果的に、板の間に少しの隙間が生じ、 これが軒裏の通気を促して木材の耐久性を向上させるようです。 こけら葺屋根は、日本に古来から伝わる伝統的手法で、 多くの文化財の屋根で見ることができるみたいです。 他にも、木賊葺(とくさぶき)、栩葺(とちぶき)の屋根などで竹釘を用いるそうです。 それぞれ、こけら葺 < 木賊葺 < 栩葺の順に板の厚さが増すみたいです。 |