茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
香箸(香火箸)ってこんなの
香箸(こうばし)は、香をたくとき、香木を挟むのに用いる箸。
又は、火入の火を調整するための小さな火箸だそうです。
煙草盆に仕込む場合、灰吹の右側へ、頭を向側へもたせて置くみたいです。
武者小路千家では苞(つと)に納めて、煙草盆に仕組むのだとか。
この苞というのは、ワラ・葦(あし)・竹の皮などを束ねたり、
編み束ねてつくった容器のことのようです。
香木を挟むのに用いる香箸は、香筋(きょうじ)とか、火筋(こじ)とか言い、
香道の火道具(七つ道具)のうちの一つのようです。
七つ道具のうち、残りの六つは以下みたいです。
銀葉挟:銀葉を香炉に載せたり、取ったりする道具。
香筋建:試香の香木を試香包みから挟んで、銀葉に載せるための箸。
香匙:本香の香木を本香包みから掬い出す道具。
鶯:本香から記録までの間、本稿包みを保管しておくのに使う銀製の畳針。
羽箒:香炉の縁などに付いた灰を払う長さ羽箒。
灰押:香炭団を埋めた灰を富士山型に整える道具。
香筋は、穂の部分が赤銅などでできていて、柄は象牙や唐木などだそうです。
香道では、香炉の灰に箸目をつける場合、
真の箸目・行の箸目・草の箸目・略の箸目の四つがあるみたいです。
稲垣休叟著『茶道筌蹄』に
「小火箸 もとは香はしを用ゆ。
煮黒み。真鍮。砂張、唐物写し。桑柄、千家に不用」
とあるようです。