茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
水屋鐶ってこんなの
水屋鐶(みずやかん)は、水屋で用いる、釜の上げ下ろしのため、
釜の両端にある鐶付という穴に通す、
切れ目の入った真鍮製の輪のことだそうです。
釜を傷めないように柔かい真鍮の輪を使うのだとか。
さて、「鐶」というと、環状の金属製部品の総称なんだそうです。
茶道で用いる「釜鐶」以外に、以下のようなものがあるのだとか。
丸鐶:環状の金具。環が完全に閉じられているものと、
一部に切れ目の入っているものとがある。
角鐶(手カン):四角形のもの。鞄などの本体と持ち手部分を繋ぐ用途では、「手カン」と呼ばれる。
三角鐶:三角形のもの。
茄子鐶(なすかん):茄子のような形状のもの。環の一部を環の内側へ押し下げると環が開く。
鉄砲カン:環を開く際、つまみを銃のトリガのように引く。回転カンがついていることが多い。
蟹鐶(かにかん):カニのハサミのような形状のもの。
環の外側に突き出たつまみを押し下げると環が内側へ開く。
小判鐶:小判状のもの。
C鐶:丸カンよりも形状が楕円で、一端に切れ目が入っている。
D鐶:Dの字形のもの。
S鐶:Sの字形のもの。
樽鐶(たるかん):樽のような形状のもの。
マガタマフック:勾玉のような形状をしている。丸くふくらんだ側に穴があいており、
また勾玉の先端へ向けてレバーがついている。ナスカンの様にレバーを環の内側へ押し下げると環が開く。
二重鐶:環が二重になったもの。環の中へ別の環を通す際は、切り口の端の部分から中へ通すようにする。
レバー鐶(レバーナスカン/レバースナップ/バレルスナップ):
茄子鐶の一種。環の外側に突き出たつまみを押し下げると環が外側へ開く。
リングキャッチ(スクリュージョイント/スピードキャッチ):
環の開閉がねじ式になっているもの。形状は楕円形や三角形などがある。
クイックキャッチ:リングキャッチに似ているが、環の開閉がねじ式ではなく、スライド式になっているもの。
コキ鐶(リュックカン/移動カン/くわえカン/ニフコキ/送りコキ/ベルトスライダー):
ベルトの長さを調整するための金具。
吊り鐶:絵画などをつるすための金具。
回転鐶:2つの環が互いに独立して回転できるようにしたもの。
茄子鐶には回転カンと一体となったものもある。
猿鐶(さるかん/よりもどし):回転カンと同じ。釣り具としてはこの呼び方が用いられる。
釣り糸のよじれによって絡まったり切れるのを防ぐ。
英語では「スイベル」といい、外国発祥であるルアーフィッシングではこの呼び方が用いられる。