茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
名乗紙ってこんなの
名乗紙(なのりがみ)は、香道の場合、
香札を使用しない組香の時に用いる、連衆が答を記す紙で、
奉書紙を八つ切りにし、これを縦に四つに折り、
先端を90度曲げて作るようです。
現在では「手記録紙(てぎろくし)」と言うようです。
流派によっては「記紙(きがみ)」と言うそうで、
奉書紙を十六に切り、これを縦に四つに折り、
先端を完全に折り返して作るのだとか。
本香が焚き始められたときに、表紙の下半分に名前を書き入れ、
本香が焚き終わったら、紙を開いて、
左から2番目のところに答えを縦に書き込むようです。
香道の場合、名乗紙は、手記録盆に載せておき、
連衆に配布したり、回収したりするそうです。
■茶道の場合
茶道では、七事式の茶カブキ之式で用いるようです。
美濃紙を縦×横=3寸(約9cm)×2寸(約6cm)に切り、
三等分のところに上端を約1cm残して切り込みを入れるみたいです。
これを客人数分用意し、名乗紙の右端から、
茶師名と客の名前を書き入れ、
正客から順に重ね、右上端をこよりで閉じるそうです。
大折据を上から一・二・三の順に重ねた更に上に、
名乗紙を載せて持ち出すのだとか。
試み茶2服を味わい、本茶を味わった後、
これと思う茶師の名乗紙を切り取って大折据に入れ、取り回すようです。