1.「紙づくり」
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@和紙二枚を表裏に貼り合わせて、表が柄物、裏が金の堅紙を作るそうです。
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A紙を糊付けし、ガラス等の平面板に挟んで圧延をかけるようです。
注意点:紙の表面に皺が残らないようにしましょう。
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2.「採寸」
| @「ざっくりと7cm四方の折据が出来るようにしましょう。」という感じに、
大きさを決めるみたいです。
※細谷松尾著『香道御家流寸法書』によると、正確には「二寸二分四方」(6.666cm)なんだとか。
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A中央に7cmの正方形を想定して、14cm×21cmの紙を表用と裏用の二枚切り出すようです。
辺の縦横比が2:3となっていれば、何cmのものでもできるとのことです。
例えば、10cm四方の折据なら20cm×30cm、4.5cm四方の折据なら9cm×13.5cmといった感じでしょうか。
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3.「折り込み」
| @横を左右それぞれ3分の1の所で折り目を付けるようです。ここでは7cmずつです。(谷折り)
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A左右折り目を付けた所を、中央を残して、それぞれ、更に半分に折るそうです。(山折り)
ここまで、「3.5cm・3.5cm・7cm・3.5cm・3.5」といった感じで観音開きのようになっていればOKです。
(これを片袖折りと言うのだとか。)
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B裏返して、上と下の四つの角を三角形に折り、折り目を付けるみたいです。(谷折り)
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C一度、全部開いて、出来た折り線を利用して、中心に向かって畳み込むそうです。
中央に7cmの正方形ができるように、上下の辺を折り込んで作るとのこと。
ここまで、14cm×3.5cmの二枚の長方形の扉が隠すように合わっていればOKです。
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DCで出来た二枚の長方形の扉を合わせます。
これで、柄物が全面に現れたお茶碗の形のようになっているはずです。
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E上の紙の両端(お茶碗の左右部分)を、中央の7cmの正方形向かって折り込むようです。(谷折り)
見た目上、14cm×3.5cmの金色の長方形+7cm×3.5の柄物の長方形が出来ていればOKです。
金色部分:3.5cm×3.5cmの正方形が四個
柄物部分:3.5cmの直角二等辺三角形が二個、
ちょっと大きめの直角二等辺三角形(一辺だいたい5cmくらい)が一個
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F真ん中の金色部分の正方形二個を、更に直角二等辺三角に折り込むそうです。(谷折り)
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GFでできた裏表金色の三角形を、柄物部分に向かって折り込むみたいです。(谷折り)
ここまでで、折据の半分ができていればOKです。最終的に糊付けしましょう。
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H裏返して、F、GをすればOKです。
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4.「仕上げ」
| @ここまでに出来た折据を十枚作るそうです。
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A金の部分に漢数字で「一」から「十」まで表書きすると完成です。(綺麗にできていると良いですが・・・)
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