茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
雀土器ってこんなの
雀土器(すずめかわらけ)は、ふっくらと丸みを帯びた形の楽焼の油盞(あぶらつき)で、
「雀瓦」とも言い、短檠・竹檠・木灯台などに使用するそうです。
「下土器(したかわらけ)」という、底に油が回ることを防ぐ、
楽焼の受け皿を下に置いて用いるみたいです。
ふっくらと丸みを帯び、ふくら雀の姿に似ているところから、こう呼ばれているとか。
縁が鉄鉢のように立ち上がった灯心受けと蓋に分かれているようです。
利休百首60に
「燈火に 油をつがば 多くつげ 客にあかざる 心得と知れ」
とあるみたいです。
これは、雀土器などの蓋をとって油をそそぎ、
灯芯を短檠などの柱の穴に通し、油に浸し、
先を出して火をつけた状態を指すようです。
『茶道筌蹄』に
「油盞 短檠露地何れも利休形」
「土器 行灯水遣懸け灯何れも利休形、燈籠は了々斎このみ」
「火皿 短檠利休形、行灯そつ啄斎このみ香炉薬かきいろにて四目垣のもやう」
「掻立 黒もじは席中、杉は庭中に用ゆ、何れも利休形」
とあるそうです。