茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。

単位の一覧ってこんなの

国際単位系(SI単位)は、以下の七つの単位が基本となっているそうです。
他の単位は、全てこの基本単位の組み合わせになっているようです。

1.長さ[m]:メートル
 →1秒の1/299792458の間に光が真空を伝わる行程の長さ。

2.質量[kg]:キログラム
 →国際キログラム原器の質量に等しい。(日本の原器は、No.6)

3.時間[s]:秒
 →セシウム133の原子基底状態の二つの超微細準位の間の
  遷移に対応する放射の周期の9192631770倍の継続時間。

4.電流[A]:アンペア
 →とにかくややこしい。

5.温度[K]:ケルビン
 →水の三重点の熱力学温度の1/273.16。

6.物質量[mol]:モル
 →0.012kgの炭素12の中に存在する原子の数と
  等しい数の要素粒子を含む系の物質量。

7.光度[cd]:カンデラ
 →周波数540×10^12ヘルツの単色放射を放出し、
  所定の方向におけるその放射強度が、
  1/683ワット毎ステラジアンである光源の、
  その方向における光度。


■尺貫法とメートル法
茶道でよく使う「尺貫法」は、計量法により、1958年12月31日限りで、
取引や証明に尺貫法を用いることは禁止されたそうで、
違反者は50万円以下の罰金に処せられるのだとか。
ただ、実際には伝統的な業種では黙認されているようです。

○長さの単位:曲尺
 1尺 = 10寸 = 10/33メートル(約0.303メートル)
 鯨尺 = 1尺×1.25メートル

○面積の単位:1坪(歩)
1坪 = 10合 = 100勺 = 400/121平方メートル(約3.306平方メートル)

○体積の単位:1石
1石 = 10斗 = 100升 = 1000合 = 10000勺
 = 240100/1331リットル(約180.391リットル)

○重さの単位:1貫
1貫 = 6.25斤 = 100両 = 1000匁(3.75キログラム)
1斤 = 16両 = 160匁(600グラム)

○分量の単位:1分
100分 = 10厘 = 毛(毫)=10000分の1尺(両)

○その他
日本で慣習的に用いる尺貫法に以下のものがあるそうです。

・一升瓶×10 = 一斗缶 = 約18リットル
・竹刀の長さ
 三八(さぶはち) = 約115センチメートル
 三九(さぶく) = 約118センチメートル
・布団の刺し目の間隔
 1分5厘刺 = 約4.5ミリメートル
 1分刺 = 約3ミリメートル
・袴の号数
 25号=約94.7センチメートル
・板材の大きさ
 3×6(さぶろく) = 3尺×6尺 = 90.9センチメートル×181.8センチメートル
 4×8(よんぱち) = 4尺×8尺 = 121.2センチメートル×242.4センチメートル


■茶道具の単位
茶道具の数え方には、特殊なものもあるようです。
全て「ひとつ」「一個」などと数えても問題はないとは思いますが、
一応、以下に数え方を載せてみます。
数え方道具
一幅掛軸
一口花入・釜・壷・水指・茶入
一合香合・薄茶器
一本茶杓・灰匙・柄杓・茶筅
一枚お盆・露地笠・茶巾
一客お客
一足草履・下駄
一組透木・火箸・鐶
一膳
一羽座箒・羽箒
一碗茶碗
一台短檠
一対手燭・膳燭


その他、炭斗の炉・風炉用が一組となった「一双」とか、
竹花入の「一重切・二重切・三重切」、
蓋置などの「一閑人・三閑人」など
いろいろあるようです。


■茶道に関する数字のいろいろ
ここでは、1〜3の数字に関して、
茶道に関連しそうなものを集めてみようと思います。
○一
 老子著『道徳経』に、
 「天はこの一を得て清く、地はこの一を得て寧らかであり、
 神はこの一を得て霊妙であり、各はこの一を得て盈ち、
 万物はこの一を得て生き、諸侯はこの一を得て天下の政治を行う」
 とあるそうで、
 「一」は、「道」と同じ意味とあるようです。

 竹花入:一重切
 蓋置等:一閑人
 諺とか:一期一会、一客一亭、一子相伝、茶禅一味
 水指:一重口
 羽箒:一枚羽
 掛軸:一行物
 御膳:一文字御飯
 蓋:一文字蓋

○二
 老子著『道徳経』に、
 「道が一の元気を生ずる。次に一の元気は分かれて二気となる。」
 とあるそうで、
 万物の根源である太極から生じた二極であり、
 『周易』の「易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、
 四象は八卦を生ず。八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず」
 に繋がるようです。

 数え方:一兩・一対・一双
 竹花入:二重切
 清め方:二引
 金襴:二人静
 緞子:二重蔓
 荘り:二つ置
 手:二手

○三
 道教における三宝は、
 「神・気・精を天・地・人。
 天は一となり、地は二となり、 人は三となる」
 だそうです。
 
 『十七条憲法』に、
 「二、篤く三宝を敬え。」
 とあるそうです。
 この三宝は、仏・法・僧の事とも、
 儒教・仏教・道教の事とも言われているようです。

 置き合わせ:三光
 香合等:三日月
 蓋置等:三宝・三人形
 諺とか:一汁三菜
 羽箒:三枚羽
 名物:天下の三名物、松屋三名物、名物三壷
 露地:三露
 宗匠:三宗匠
 会記:三大会記
 茶碗:一楽・二萩・三唐津、一井戸二楽三唐津
 炭:三炭


■文献
老子著『道徳経』第三十九章に
「勇者 昔之得一者,
天得一以清。地得一以寧。神得一以靈。
谷得一以盈。萬物得一以生。侯王得一以為天下正。」
とあるそうです

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