茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

天目台ってこんなの

天目茶碗の載る部分を酸漿(ほおずき)、
それを受ける幅の広い皿上の部分を羽、
へり・下部を土居・高台というそうです。

鎌倉時代、天目山にある禅刹へ日本から多くの僧が留学し、
帰国に際して天目茶碗とともに招来されたようです。

黒塗・堆朱・倶利・存星・青貝入・蒟醤などがあるみたいです。
天目台の種類には、尼崎台・七つ台・貝の台・輪花台・
蚊龍の台・竹の台・紅龍台・常黒台などがあるようです。
のちに、貴人に茶を供する時に使う木地の台(貴人台)も
天目台と称するようになるみたいです。

「尼崎台」の名の由来は、以下の話からみたいです。
「1532年、堺の天王寺屋宗柏が渡唐の柴野道堪に托し、天目台20台をもとめた。
道堪は10台をもたらして尼崎に帰朝したが、暴風雨により1台を失して9台が到来したという。」
黒漆塗りで、内側に朱で描いたむかでの印が朱色で描かれていて、
「むかで台」あるいは「印の台」と呼ばれたそうです。

「輪花台」として、屈輸輪花天目台(大英博物館蔵)の説明をします。
屈輸輪花天目台は、現在知られる彫漆の天目台の中で最も古いものだそうです。
六弁の輪花形につくられた天目台で、
かなり大きめの酸漿、ゆったりと広がった羽、
丈を低くおさえ、裾広がりにして安定感を与えた高台をもっているようです。

漆層は黒・朱・黄・緑の四種で、全部で十層を数えるみたいです。
器面のすべてに屈輪文があるのですが、
一般にいわれる屈輪とは違って、ハート形の幾何風の文様だそうです。

天目台には唐物だけではなく、和物もあるようです。(輪島塗天目台とか。)
作品名:天目台
価格:6,000円
備考:紙箱入

天目台
※画像を押すと拡大できます。
ここでは、「台無し」について説明します。

「台」は仏像を安置する台座のことで、台座がなければ仏像の威厳が無くなることから、
台無しは面目を失うことや、形をなさないことの意味となったそうです。

別の説では「台無し」は元々「題無し」だったと言うものがあるそうです。
江戸時代に、町人たちの相田で素人芝居が流行した事があったのですが、
台本がちゃんと存在する芝居ではなく、
その日その日にあるテーマを考え即興を楽しむと言うものだったようです。
ここから、「題無し」に発展したとか。

さらに別の説として、
「昔は、天目台と天目茶碗がセットでしたが、
時代とともに、茶碗と台がバラバラになり、
特に台がないものは台無しとなった」
という説もあるようですが・・・。

茶道に関連するのは、三番目の説だけですが、
皆さんはどれを信じますか?


作品名:天目台(内朱)
価格:8,000円
備考:淡々斎好/紙箱入

天目台(内朱)
※画像を押すと拡大できます。
建仁寺四頭茶礼という四頭茶会における喫茶儀礼があるそうです。

禅宗寺院に伝えられてきた、茶道以前の作法みたいで、
毎年4月20日の栄西禅師の降誕会に引き続いて行うようです。

ここでは、天目台に載せたまま、天目茶碗から茶を飲むそうです。
以下、具体的にその作法等を見ていこうかと思います。


■四頭茶会
四頭茶会で一同が着席すると、
侍香(じこう)の僧による献香のあと、
座屏が室中から外に出され、給仕がはじまるそうです。

まずは、四主頭への給仕で、4名の供給(くきゅう)の僧が、紅白の紋菓・
椿の葉に載せた「ぴりコン(醤油で炊いた蒟蒻)」を盛った縁高・
抹茶入りの天目茶碗をそれぞれ四主頭へ配り、退出するようです。

板盆に縁高を8つ載せ、それぞれ8名の相伴客へ配って退出し、
次に、曲盆に抹茶入りの天目茶碗を載せ、相伴客に配って退出するそうです。

供給が、口に茶筅を挿した浄瓶を持って入堂し、
客人が捧げ持つ天目台に載せた天目茶碗に湯を注いで茶筅で、
正客の前でのみ胡跪(左立膝)し、相伴客の前では中腰のまま点て、
客はそのまま喫するみたいです。
その後、供給は、逆の順序で縁高、天目茶碗を引き退出するのだとか。


■『禅苑清規(ぜんおんしんぎ)』
中国の禅宗のお寺では、慈覚著『禅苑清規』に
「茶礼」という形で禅院における喫茶儀礼を伝えているそうです。

現存する最古の清規で、唐の百丈懐海が大小乗の戒律を博約折衷して、
禅院の規矩を初めて定めた『百丈清規』を整理し、
当時行なわれていた法式を添加したものみたいです。

円爾弁円は、『禅苑清規』をもとに臨済宗東福寺派大本山東福寺の規則を定め、
そのなかに喫茶の儀礼も含まれているそうです。

曹洞宗を開いた道元は、『禅苑清規』を規範として、
『永平清規』を制定し、曹洞宗大本山永平寺の規則を定めるようです。



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