茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
座布団ってこんなの
座布団(ざぶとん)は、
鎌倉時代、茵(しとね)と呼ばれる小さな正方形の薄畳の周辺を、
飾り布で覆った物が起源のようです。
今日でも百人一首の絵札に描かれた図の上で、これを見る事ができるのだとか。
後に、円座のような持ち運びに簡便な道具に代わり、
江戸時代中期に布の袋に綿を入れる現在の形となって、
庶民にも広く普及したそうです。
古くは権力者や高僧などの権力の象徴として用いられた経緯もあるとか。
このため丁寧語として「御座布団」と呼ぶ事も在り、
宗教的行事などにおいて僧侶等が座る際に用いるための、
特別に弾力性に富んでいたり装飾が施された物を指すみたいです。
■座布団の使い方
一般的な和室の作法では、
座布団の正面は「縫い目の無い(目立たない)一辺」だそうです。
今日では座布団カバーなどに見られるファスナーが、
座る者から見て奥に成るのが望ましいのだとか。
なお座布団の裏表は、中央の糸の房が飛び出している方が表、
縫い目しか見えないのが裏のようです。
ただ、日常の用に足す物では中央の房糸が無いものも見らるみたいで、
裏表の判別ができないこともあるとか。
そのため、来客用と普段用を用意する必要もあるかもしれないそうです。
例外的に、自分の座っている座布団を新しい来客に譲るときは、
裏表と関係なく、自分の座っていた側とは反対の側を出すのだとか。
■座布団の大きさ
座布団は、その大きさによって、独特の名称があるそうです。
・茶席判(ちゃせきばん):43cm×47cm
・木綿判(もめんばん):51cm×55cm(JIS規格:Sサイズ)
・銘仙判(めいせんばん):55cm×59cm(JIS規格:Mサイズ)
・八端判(はったんばん):59cm×63cm(JIS規格:Lサイズ)
・緞子判(どんすばん):63cm×68cm
・夫婦判(めおとばん):67cm×72cm
また、銘仙判は団地サイズ、八端判は旧式サイズとも言うとか。