茶道具 翔雲堂


商品No.0055
読み:ちゃしゃく
作品名:銘入茶杓
作者:桂堂(瑞峰院前住職)
売り切れ
銘:豊兆
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茶杓の色が、落ち着いていて、使い込むめば使い込むほど良くなると思われます。
全体の茶杓の形は美しく、特に櫂先が目を惹きます。

豊兆は「雪豊年兆」(雪が多く降るのは豊年の前兆であること。)から来ているようです。
「新しき年の初めに豊の年しるすとならし雪の降れるは」(万葉集)があります。
雪見の茶事で、松風の音が静かに聞こえる中、
茶室からふと外を見ると、雪がしんしんと降っている。

戦後の経済成長と共に、人々は豊さを手に入れていきました。
ただ、心の豊かさは、徐々に失われていったのではないでしょうか。

「報恩」という言葉があります。
親・兄弟に対し、恩に報いるという意味ですが、
いつの間にか、使われなくなって久しいと思います。

茶室から見る雪は、心の豊かさを彷彿とさせる兆しへと、
「豊兆」の茶杓を使った点前で、温かな抹茶を飲みながら
古き良き時代を懐かしむ時間となれば、良いですね。

吉田桂堂

大徳寺瑞峯院 前住職。


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