読み:ちゃしゃく 作品名:銘入茶杓 作者:影林宗篤 売り切れ 銘:清流 備考:福本積應書付 詳細はこちらから |
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秋山の 樹(こ)の下(した)隠(かく)り 逝く水の
われこそ益(ま)さめ 御思(みおもひ)よりは は、近江宮から難波に行幸していた天智天皇が、 近江に残してきた鏡王女に贈った一首、 妹(いも)が家を 継ぎて見ましを 大和(やまと)なる 大島の嶺(みね)に 家もあらましを(天智天皇『万葉集』巻2-91) に対して、鏡大女が天智天皇へ贈った返歌だそうです。 「秋の山の木陰を、隠れるようにひっそりと流れて行く水。 その水の量が、次第に増すように、あなたが私を思ってくださる気持より、 私の方が、もっと深くお慕いしております。」 お互いを思った、純粋な愛情が感じられる歌なのですが、 時の流れと共に、次第に、天皇の心は、 鏡王女の妹である額田王のほうへと移ってゆくみたいです。 最後、鏡王女は、藤原鎌足の正室になるようです。 影林宗篤本名:清一昭和21年 奈良県生駒山に生まれる。 昭和40年 稼業の茶道竹工芸を学ぶ。 昭和45年以降 三玄院の藤井誠堂老師や、 黄梅院の宮西玄性老師の指導を受ける。 福本積應昭和05年 京都府生まれ。昭和34年 大徳寺派招春寺住職を拝命。 昭和58年 大徳寺派宝林寺兼務住職を拝命。 平成16年 宝林寺を後任住職に譲 再度招春寺住職を拝命。 |