茶道具 翔雲堂

ちょこっと和歌
秋山の 樹(こ)の下(した)隠(かく)り 逝く水の われこそ益(ま)さめ 御思(みおもひ)よりは

(鏡王女『万葉集』巻2-92)


商品No.0057
読み:ちゃしゃく
作品名:銘入茶杓
作者:影林宗篤
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銘:清流
備考:福本積應書付
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秋山の 樹(こ)の下(した)隠(かく)り 逝く水の
 われこそ益(ま)さめ 御思(みおもひ)よりは

は、近江宮から難波に行幸していた天智天皇が、
近江に残してきた鏡王女に贈った一首、

妹(いも)が家を 継ぎて見ましを 大和(やまと)なる 
 大島の嶺(みね)に 家もあらましを(天智天皇『万葉集』巻2-91)

に対して、鏡大女が天智天皇へ贈った返歌だそうです。

「秋の山の木陰を、隠れるようにひっそりと流れて行く水。
その水の量が、次第に増すように、あなたが私を思ってくださる気持より、
私の方が、もっと深くお慕いしております。」

お互いを思った、純粋な愛情が感じられる歌なのですが、
時の流れと共に、次第に、天皇の心は、
鏡王女の妹である額田王のほうへと移ってゆくみたいです。

最後、鏡王女は、藤原鎌足の正室になるようです。

影林宗篤

本名:清一
昭和21年 奈良県生駒山に生まれる。
昭和40年 稼業の茶道竹工芸を学ぶ。
昭和45年以降 三玄院の藤井誠堂老師や、
 黄梅院の宮西玄性老師の指導を受ける。

福本積應

昭和05年 京都府生まれ。
昭和34年 大徳寺派招春寺住職を拝命。
昭和58年 大徳寺派宝林寺兼務住職を拝命。
平成16年 宝林寺を後任住職に譲 再度招春寺住職を拝命。


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