作品名:水玉蓋置(トルコ釉) 作者:加賀瑞山 価格:8,000円 備考:桐箱入 詳細はこちらから |
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何処にか 船泊てすらむ 安礼の崎
漕ぎ廻み行きし 棚無し小舟 高市連黒人が旅先で詠んだ和歌みたいです。 旅の途中の宿に泊まって、 昼間見た小舟の事を思い、 自分の旅に対する不安を、 海に浮かぶ小舟に重ねてしまっているようです。 この時代の人々は、旅先の道々に、 その土地に居ついた神々や精霊がいると信じたそうです。 そこを通る時には、幣をささげたり、 土地讃めの歌を詠んで旅の無事を祈ったのだとか。 逢魔ヶ時(夕方)から夜は、 神々や精霊、悪しき魔物が、 もっとも活動を活発にする時間と、 信じられたみたいです。 「いまごろは何処に船を泊めているのだろう、 安礼の崎を漕ぎめぐって行った、 あの小さな棚無しの舟は・・・。」 |