作品名:唐金口糸目建水 作者:金森紹栄 売り切れ 備考:木箱入 詳細はこちらから |
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降る雪は あはにな降りそ 吉隠の
猪養の岡の 寒からまくに 但馬皇女が亡くなった後、 恋人だった穂積皇子が但馬皇女を偲んで、 詠んだ歌だそうです。 秋の田の 穂向(ほむき)の寄れる かた寄りに 君に寄りなな 言痛(こちた)くありとも (但馬皇女『万葉集』巻2-114) 「秋の田の稲穂が風になびき、片寄るように、 心をなびかせてあなたに寄り添いたい。 人々にどんなに悪くうわさされようとも。」 但馬皇女が積極的に行動したのに対し、 穂積皇子は、但馬皇女の存命中、 和歌を返さなかったようです。 ただ、実際には、但馬皇女の事が本当は、 好きだったのだと思われる1首でしょうか。 「雪よ、そんなに降り積もらないでおくれ。 吉隠の猪養の岡に眠っている、 但馬皇女が寒いだろうから」 |