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ちょこっと和歌

降(ふ)る雪は あはにな降りそ 吉隠(よなばり)の 猪養(ゐかひ)の岡の 寒からまくに (穂積皇子『万葉集』巻2-203)


商品No.0452
作品名:唐金口糸目建水
作者:金森紹栄
売り切れ
備考:木箱入
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降る雪は あはにな降りそ 吉隠の
 猪養の岡の 寒からまくに

但馬皇女が亡くなった後、
恋人だった穂積皇子が但馬皇女を偲んで、
詠んだ歌だそうです。

秋の田の 穂向(ほむき)の寄れる かた寄りに 
 君に寄りなな 言痛(こちた)くありとも
(但馬皇女『万葉集』巻2-114)

「秋の田の稲穂が風になびき、片寄るように、
 心をなびかせてあなたに寄り添いたい。
 人々にどんなに悪くうわさされようとも。」

但馬皇女が積極的に行動したのに対し、
穂積皇子は、但馬皇女の存命中、
和歌を返さなかったようです。

ただ、実際には、但馬皇女の事が本当は、
好きだったのだと思われる1首でしょうか。

「雪よ、そんなに降り積もらないでおくれ。
 吉隠の猪養の岡に眠っている、
 但馬皇女が寒いだろうから」


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