作品名:南鐐七宝蓋置 作者:木村清雲 売り切れ 備考:桐箱入 詳細はこちらから |
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■南鐐とは
美しい銀、精錬した上質の銀のことだそうです。 中国の銀の産地の一つに南鐐という地名があり、 そこから銀の異名となったようです。 ■七宝(しっぽう)について 七宝とはもともと仏典での用語で、大変貴重だった七種の宝のことだそうです。 七種の宝は『無量寿経』だと 「金・銀・瑠璃・玻璃(はり)・珊瑚・めのう・しゃこ」のこと、 『法華経』だと「玻璃・珊瑚」の代わりに「真珠・マイ瑰」のことを指すそうです。 七宝文様は、同じ大きさの円の円周を四分の一ずつ重ねて繋いでいく文様で、 有職文では「輪違い」と呼ばれるみたいです。 正確には、この七宝文様と仏教用語の「七宝」との関係については不明だそうで、 古くは「四方襷(しほうたすき)」という呼び名があって、 その「四方(しほう)」が「七宝(しっぽう)」へと変化したという説があるようです。 現在では、七宝の円形は円満を表し、 吉祥文様としてのイメージが定着し、 宝尽くしの一つに数えられるようになった、 縁起のよい文様なんだそうです。 ■人はよし 思ひ止むとも 玉鬘(たまかづら) 影に見えつつ 忘らえぬかも 天智天皇の崩御の前後に、 倭大后が詠んだ三首の歌のうち、 最後の一首(挽歌)だそうです。 大化の改新で蘇我入鹿を討った巨星・天智天皇。 671年9月に病気に倒れ、672年1月7日に崩御するみたいです。 その後、天智天皇の弟(天武天皇)と、 天智天皇の息子が戦を起こし(壬申の乱)、 世は天武天皇の治世へて移って行くそうです。 「たとえ他の人は、この悲しみを忘れることがあるとしても 私には美しい玉鬘のように、あなたの面影が見えて、 忘れることができません。」 木村清雲伝統工芸作家。 |