作品名:掛軸横物 (山光古今無) 作者:久田宗也 売り切れ 備考:桐箱入/共箱 /青芳堂表具 詳細はこちらから |
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淡海の海 夕波千鳥汝が鳴けば
情もしのに 古思ほゆ 大津に天智天皇の都があったころを思い、 今は廃墟となった近江京の跡に立って、 当時のことを思い出し、詠った短歌だそうです。 天武王朝にとって、自分たちが滅ぼした近江の天智王朝は、 近江の国の霊魂として、畏怖の対象だったようです。 そのためか、万葉集でも、近江の国魂を慰撫する鎮魂の歌が、 いくつか詠われているようです。 「夕方の近江の海(琵琶湖)、波の音が聞こえる中、 千鳥の声も聞こえてくる。 おまえが鳴くと、私の心を萎えさせて、 しみじみと昔の近江京のことが思われてならない。」 久田宗也本名:和彦。茶道家、久田家(半床庵)十二代当主。 表千家不審菴理事。 1925年 表千家流の茶家、 久田家に無適斎宗也の長男として京都に生まれる。 1944年 表千家先代家元、即中斎の門に入る。 京都大学文学部史学科を卒業。 2010年10月22日 死去。 |