作品名:染付隅田川香合 作者:高野昭阿弥 売り切れ 備考:木箱入 詳細はこちらから |
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人言を 繁み言痛 み己が世に
いまだ渡らぬ 朝川渡る 但馬皇女が、穂積皇子(ほづみのみこ)に贈った和歌だそうです。 男性が女性の元へ通う時代、 女性(但馬皇女)から男性(穂積皇子)の元へ通ったみたいです。 「人がうわさをするので、 なかなかあなたに会いにゆけません。 とうとう私は、生まれて初めて、 朝早く川を渡って、 あなたに会いに行きます。」 その後、但馬皇女は、亡くなってしまうそうです。 死を悼んだ穂積皇子は、以下の歌を残しているようです。 降(ふ)る雪は あはにな降りそ 吉隠(よなばり)の 猪養(ゐかひ)の岡の 寒からまくに (穂積皇子『万葉集』巻3-203) 「雪よ、そんなに降り積もらないでおくれ。 吉隠の猪養の岡に眠っている、 但馬皇女が寒いだろうから」 |