茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

貴人台ってこんなの

貴人台は、貴人に茶を供する時に使う木地の台で、今では天目台の一種とされているようです。

貴人とは、官位の高い人のことを言うようです。
日本でも戦前までは宮中を中心にして官位が定まっていて、明治憲法施行までは、
一位から八位まであり、それに正、従があって十六階の階級があったみたいです。

新憲法にも、位階令があるそうですが、華族の廃止によって、
新たな叙位は追賜や昇叙だけになっているそうです。
ちなみに、第二次世界大戦以降は故人にのみ与えられるようになったとのこと。

現在、茶の湯では貴人と尊称する人は、皇族の方々の他に、
世の中のために功績があって勲位を授与された人達のことをいうようです。

貴人が座る畳を「貴人畳」を呼んで、神聖な場と認識するそうです。

「東貴人且座」の読み方は、流派で違うみたいで
表千家:とう・きにん・さざ
裏千家:とう・きにん・しゃざ
となるようです。

「貴人清次」の「清」は貴人のこと、「次」がお伴のことをさすそうです。
作品名:貴人茶碗(白)/貴人台
作者:定一(茶碗)
備考:紙箱入

貴人台のみ
価格:3,000円

貴人茶碗(白)/貴人台
※画像を押すと拡大できます。
相伴者同伴の時、茶碗は、客ごとに使い分けが出来て、
茶碗の格は、
天目茶碗は真の格で、天目台にのせて使うそうです。
天目以外の茶碗(和物・高麗物・唐物磁器)は草の格で、
通常は台にのせないが、時代や状況により台にのせるのだそうです。

表千家では、昔は「台天目」が正三位以上、「台飾」は従六位以上従三位以下の貴人に使われたそうです。
裏千家では、「貴人点」として、茶碗(天目ではない)を白木の台にのせて使うようです。
表と裏のこの違いは、貴人点が成立した十八世紀頃、裏千家では、正三位以上の貴人に茶を出す機会がなかったから
という説があるみたいです。

大正末期に東山区今熊野蛇ヶ谷に開釜した初代の桶谷定一は、
帝文、日展に出品、各展で受賞し、天目釉を得意としたそうです。



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