茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

熨斗ってこんなの

一般的な熨斗(のし)は、慶事における進物や贈答品に添える飾りで、
現在では黄色い紙を長六角形の色紙で包んだ形状をしているものが、
多く使われるそうです。水引と併用されるとか。

熨斗の名は「熨斗鮑」から来ているそうですが、
いつしか簡略化され、アワビの代わりに黄色い紙へと、
「熨斗鮑」という名は「熨斗」へという感じになっていたみたいです。

「熨斗」の簡略化が進むと、折り熨斗へと変貌し、
紙に直接印刷されたり、熨斗鮑の本来の形から離れて、
印刷のしと呼ばれる次のような熨斗が用いられるようになるそうです。
 文字のし:「のし」の2文字を用いたもの
 わらびのし:ワラビを熨斗にデザインしたもの
 松葉のし:松葉を熨斗にデザインしたもの

「熨斗鮑」の話に戻ると、
これは、アワビの肉を薄く削ぎ、干して琥珀色の生乾きになったところで、
竹筒で押して伸ばし、更に水洗いと乾燥、
押し伸ばしを交互に何度も繰り返すことによって、
調製したものだそうです。

伊勢神宮では、古来の製法で調製された熨斗鮑が、
6月と12月の月次祭(つきなみさい)と、
10月の神嘗祭(かんなめさい)で奉納されるそうです。

これは、以下の話から来ているとか。
「倭姫の命(やまとひめのみこと)が、
国崎を訪れた祭に、お弁と言う海女から、
鮑を差し出されたそうです。
そのあまりの美味しさに感動し、
以来、伊勢神宮に献上するように
命じられたのが始まりだとか。」

「のし」は延寿に通じ、アワビは長寿をもたらす食べ物とされたため、
古来より縁起物とされ、神饌として用いられてきたようです。

中世の武家社会においても武運長久に通じるとされ、
陣中見舞なども用いられたみたいです。

江戸時代には、不老長寿の象徴として、祝事や慶事の儀式に
使われるようになるそうです。
当時、海産物のなかでも最も貴重な食物であり、
鮑は長生きするとされていたところから来ているみたいです。

『肥前国風土記』に
「熨斗鮑についての記述」
があるそうです。

『吾妻鏡』に
「建久3年(1191年)に源頼朝の元に、
年貢として長い鮑(熨斗鮑)が届けられた」
とあるようです。


作品名:長熨斗(小)
備考:紙箱入/写真上

長熨斗(小)
※画像を押すと拡大できます。
長熨斗(ながのし)は、結納などで用いられる品の一つで、
納幣熨斗(のうへいのし)ともいうそうです。

昔は熨斗鮑を用いたそうですが、
現在では海草を煮溶かしたものや、
ビニール製の代用品を使うことが多いみたいです。

「長熨斗」は、不老長寿を象徴するのだとか。

現在では、延命に通じる品として健康や長寿を願う意味を込めて、
結納品として贈られるようです。


作品名:俵熨斗 八寸
備考:紙箱入/写真上

俵熨斗
※画像を押すと拡大できます。
八寸の三宝用の三つ重ね俵熨斗です。

「寿俵」は、家内安全・五穀豊穣のほか、
「稲はお米の親」というところから、
「親子の絆」の意味を込めた記念品として贈られるようです。

赤ちゃんの体重に合わせて、
重さを計量した「寿俵」なんかもあるようです。



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