茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。

足袋ってこんなの

足袋(たび)は、日本固有の伝統的な衣類で、
足に履く一種の下着だそうです。
木綿の布でできたものが一般的みたいですが、
戦後、化繊の流入により、
綿・ポリエステル混紡生地・ナイロン糸トリコット足袋などが発生してきたそうです。

綿等の織物で作られた足袋は大きく伸縮することが難しいので、
サイズ構成もセンチ単位のようです。
ただ、編み物等ニット製品で作られた足袋は伸縮にゆとりがあるため、
多くはS/M/L/2L/3L/4Lとサイズ表示されるみたいです。

小鉤(こはぜ)と呼ばれる特有の留め具で固定し、
叉割れと言って、つま先が親指と他の指の部分の2つに分かれた構造のようです。
叉割れは、日本の伝統的な履物である草履・下駄・雪駄などを履く際に用いるためなのだとか。


■足袋の歴史
平安時代の貴族が履いていた下沓(しとうず)と呼ばれる靴下か、
当時の猟師が履いていたとされる皮製の靴下が源流みたいです。

初期の足袋は足首部分に紐が縫い付けてあったようで、
紐を結ぶことで脱げ落ちないように留めていたのだとか。

1657年に起きた振袖火事によって、皮が品不足となり高騰したことから、
木綿製のものが急速に普及していったようです。
木綿製足袋の普及と同時に、紐止め式から、
ボタン止め式へと足袋を留める方式も変化していったのだとか。

宝暦年間(1751年〜1763年)に夏足袋ができて以降、
一年中履かれるようなったみたいです。

現在の足袋は、江戸後期から明治前期にかけて普及したもののようです。


■足袋の種類

以下に、足袋の種類を簡単にまとめてみようと思います。
種類備考
皮足袋 皮革をなめして作られたもの。江戸時代初期まで使用された。
耐久性にすぐれ、つま先を防護し、なおかつ柔軟で動きやすい。
狂言足袋 狂言の舞台で用いる黄色い足袋で、皮製の足袋の外見を真似て考案されたもの。
白足袋 主として改まった服装の際や慶弔等の行事ごとの際に用いられる。
特に茶人や僧侶、能楽師、歌舞伎役者、芸人などはほとんどの場合白足袋をはいており、
こうした人々を総称して「白足袋」と称するならいがある。
白足袋は清浄を示す象徴であり、
ほかの足袋とは性格の異ったものとして扱われている。
江戸時代からはメリヤス編み技法でも盛んに作られ、
現在流通している国内産のものはメリヤス編みである。
黒足袋 男性が平服の際にのみ用いる。
白足袋と違い、汚れが目立たず経済的であるところから考案された。
からす足袋 紺木綿黒底足袋で、表生地・底生地に、紺や黒の生地を使用している。
舞台の黒子が動いたときに白い部分が目立たないようにしたもの。
色足袋・柄足袋 白黒以外の色や柄ものの足袋。女性が通常使用するもの。
男性の場合、昔はごく一部の伊達者のみが使用していたが、
現代では女性同様に着物の柄に合わせて選ぶことも珍しくない。
ニット足袋
(ストレッチ足袋)
伸縮性のあるニット生地が使用されているもの。
伸縮性を生かし、S/M/L/2L/3L/4Lと各サイズ設定に幅を持たせてある。
織物を使用して作られた足袋より拘束性も小さく、
靴下に近い履き心地が得られるのが特徴。
ハイソックス足袋 ハイソックス状に丈を長くした足袋。ニット足袋の仲間。
ヒール足袋
(シークレット足袋)
背丈を高くして和服の着姿を美しく見せるため、
踵部分にヒール芯というクサビ状の台を挿入できるよう仕立てられたもの。
祭足袋ゴム底を貼り付けた地下足袋の一種。
ゴム底を見られない限りは通常の足袋と見分けが付かないのが特長。
神輿担ぎ・和太鼓演奏・時代劇の殺陣等で多く用いられる。
地下足袋丈夫な生地で作られた本体にゴム底を貼り付け、
直接屋外で履く事ができるようにしたもの。
ゴム引き足袋 屋外で足袋裸足の状態で着用するため、
足袋底周辺にゴム引き加工を施したもの。
地下足袋や祭足袋に比べてゴムの厚みが薄い。
阿波踊り等で使用される。
足袋下
(足袋ソックス)
靴下タイプの足袋。商品名「タビックス」など。



■関連リンク
「足袋入れ」について

「足袋カバー」について

は、それぞれ別ページで説明しています。

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