茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。

灯心(灯芯)ってこんなの

灯心は、灯具に用いる芯で、長灯心と短灯心があり、
長灯心は、長さ一尺四寸で短檠(たんけい)に用い、
短灯心は、長さ七寸で短檠以外に用いるようです。

材料は、綿糸のほか、藺草(いぐさ)の皮を除いた「ずい」や、細藺(ほそい)の芯で、
ひと昔前には生活になじみの深い日用品だったみたいです。

灯心の作り方は、藺草の場合、まず、よく水に浸した藺草を、
「引き台」とよばれる道具の刃で外皮を引き裂き、
「ずい」を切断することなく引き出すそうです。
引き出された灯心は1メートル内外の長さがあり、
これらを一束にまとめて結び、吊るして乾燥させて出来上がるようです。

灯心の数は、短檠が七筋、それ以外が五筋、三筋で、
露地周りは三筋、月明かりのときは五筋だそうです。
席の大小、月夜または暗夜など場合により増減するときは、
必ず奇数で用いるそうです。

湖月老隠著『茶式湖月抄』に
「一、短檠 長灯心七筋、敷紙杉原四つ折」
「一、木灯台 竹檠 菊灯台 灯心五筋、長七寸より七寸五分迄」
「一、路地行灯 灯心三筋、杉楊枝一本」
「一、石灯籠 木灯籠 灯心三筋、但し月夜には沢山に入る」
とあるようです。

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