茶道具 翔雲堂


はじめての茶道

茶道とは、日本伝統の湯を沸かし、
茶を点(た)て、茶を振る舞う行為、
また、それを基本とした様式と芸道だそうです。

海外では「Japanese tea ceremony」として岡倉天心が紹介して
その名前で定着するようです。


■緑茶と抹茶の違い
緑茶は、茶葉に湯を注ぎ、成分を抽出した飲料で、
抹茶は、茶葉を直に石臼でひいて粉末にし、
湯を加え撹拌した飲料だそうです。

抹茶は、茶葉の栄養素をまるごと摂取できるため、
非常に健康的な飲料と言えます。

抹茶の原料は、碾茶と呼ばれる蒸し製緑茶の一種で、
玉露と同じく被覆栽培された茶葉から作るそうです。

緑茶に含まれるカフェイン・ビタミンC・カテキンなどの、
薬事的・健康的効果を持つ成分はもちろん、
茶葉を丸ごと用いているため、
豊富な食物繊維や、緑茶では抽出できなかった、
ビタミン各種も豊富に含まれているそうです。


■お茶の成分比較

女子栄養大学出版部著『食品成分表2007』によると、
「茶類」に分類されるお茶の成分は、
以下のようになっているみたいです。
種類ビタミン
B1/B2/B6/C(各mg)
無機質
Na/K/Ca/Mg/Fe(各mg)
カフェイン(g)タンニン(g)
抹茶0.60/1.35/0.96/606/2700/420/230/173.210.0
玉露0.02/0.11/0.07/192/340/4/15/0.20.160.23
煎茶0/0.05/0.01/63/27/3/2/0.20.020.07
番茶0/0.03/0.01/32/32/5/1/0.20.010.03
ほうじ茶0/0.02/-/-1/24/2/-/-0.020.04
烏龍茶0/0.03/-/01/13/2/1/-0.020.03
紅茶0/0.01/0.01/01/8/1/1/00.030.10


その他、抹茶(100g中)には
・食物繊維(総量):38.5g
・ビタミンA(βカロテン):29000μg
・ビタミンA(レチノール):2400μg
・ビタミンE-α:28.1mg
などが含まれているそうです。

例えば、生のほうれん草(100g中)だと、
・食物繊維(総量):2.8g
・ビタミンA(βカロテン):4200μg
・ビタミンA(レチノール):350μg
・ビタミンE-α:2.1mg
なので、
抹茶の方が栄養素的にも良いように思います。

茶カテキンは、抹茶以外、お湯で抽出するため、
総重量中の13%〜30%に減るようです。
ちなみに、抹茶の茶カテキンは6g、
煎茶だと12〜14g(実際は、その13%〜30%)入っているとか。


■抹茶を飲む
最近は、和菓子屋や甘味処、旅館に行ったときなど、
案外、抹茶を飲む機会があるみたいです。

抹茶をお茶碗で飲む場合、以下のようにするそうです。

@まず、お茶碗を両手で持ち、
 自分の座っている前のあたりまで運びます。

A両手をついてお礼をします。
 (土下座ではありません。)

Bお茶碗を両手で持ち、胸の前まで持ってきて、
 押し戴いて(うやうやしく感謝をささげ)、
 二回右手で手前に回します。

C一度に飲み干すのではなく、3回に分けて飲みます。

D飲み終えたら、口のついた部分を、
 右手の親指と人差し指でつまむようにしてふき取ります。

Eお茶碗の正面が、自分の前にくるように、
 右手で二回向こうに回して、
 元の位置(お茶碗が出された所)に置きます。


■関連リンク
「抹茶を飲むために」について

「抹茶を飲むために(表千家編)」について

「抹茶を飲むために(裏千家編)」について

「抹茶を飲むために(武者小路千家編)」について

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