茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。

茶入の形ってこんなの

ここでは、茶入の形について細かく見ていこうと思います。

なお、茶入と茶入の分類・底の形に関する詳細は、
別途以下のページで一覧にしてみました。

茶入について

茶入の分類について

茶入の底の形について

茶入の形@

茶入の形@では、(かってな主観で選んだ)代表的に見られる茶入の形、十二種類を説明します。
文琳茶入 唐物ならびに古瀬戸に多い。林檎に似ているからその名がついたとか。
肩衝茶入 唐物や古瀬戸に多く、肩が張って如何にも威厳があるもの。
大肩衝と小肩衝などがあり、小肩衝は肩の衝きが小さく女性的。
瓢箪茶入 瓢箪型をした茶入。唐物には少ないがそれだけに珍重されるとか。
この瓢箪茶入をそのまま逆さまにした様な形の「箪瓢(短瓢)茶入」もある。
茄子茶入 茄子に形が似ているところからその名がついた。見た目が尻膨と間違いやすい。
尻膨茶入
(しりふくらちゃいれ)
形が茄子茶入と間違えやすい。
擂茶(るいざ) 累座とも書く。咽喉または肩に白い粒が点在している。 多くは平茶入で胴に斜線、半渦状の彫筋がみえ内釉である。
丸壺(円壺) 胴が心持ち平目で少し肩が衝き、やや咽喉が長いもの。
鮟鱇茶入 咽喉から外開きに立上った造りのもの。 その形から、口の大きい鮟鱇に見立てて、洒落て付けられた名前。
鶴首茶入 咽喉の長い造りのもの。咽喉の長いところから鶴に例えられた。
大海茶入 平茶入で口の広いもの。
釣付 梵鐘の形に似ているところから付いた名前。
円座 円座の上に座った如く、底部より外へはみ出した座があるもの。

茶入の形A

茶入の形Aでは、(かってな主観で選んだ)次選に輝いた茶入、十二種類を説明します。
文茄茶入 文琳茶入と茄子茶入の中間の形をしているもの。
瓶子茶入
(へいしちゃいれ)
酒を入れた瓶子の姿から来た名前。樽茶入との違いは、瓶子は盆付で少し外へ開いているところ。
芋の子(芋子) 瀬戸茶入に多い形で、小芋の形に似ている。
この芋の子より背が低く、胴が張っている「芋頭」という茶入もある。
瓜茶入 別名「阿古陀」とも言う。胴にくびれが彫り巡らされているのを瓜に見立てた名前。
達磨茶入 そろばんの粒状に、胴で尖り上下すぼまった平目の茶入。座禅達磨に見立てた名前。
柿茶入 御所柿に似ているところかの名前。達磨茶入よりも平丸のもの。
橘茶入 橘の実に似ているところからの名前。
蝋燭手 蝋燭の如く背が高く、肩を衝いて、裾になるに従ってすぼまった形のもの。
口広手 広口とも言う。口の広いものの総称。
驢蹄口茶入 口造りが馬の蹄(ひづめ)に似ているところからの名前。
十王頭茶入 十王口とも言う。口造りが上部で外に開いたのを閻魔の冠に見立てたもの。
車軸茶入 「段肩」とも言う。咽喉と肩が段をなしているもの。

茶入の形B

茶入の形Bでは、他に説明できそうな茶入、十八種類を説明します。
面取手 肩に小さく面を取ったもの。底にも取っているものもある。
水滴茶入 「水滴」「弦付」「手瓶」「油滴」の四種類を合わせて「四滴(四つの茶器)」と言う。 この四種類は個々別々に使用する。
胴高茶入 名称の由来は、胴が高く立上っているからとか、胴に高いところがあるからとか諸説ある。
飯胴(半胴)茶入 禅家の飯櫃に似ているところからの名前。
胴塚手 胴の中程で張っているもの。
胴〆手 胴塚手の反対の形をしているもの。
米市手 俵形で、狂言の米市からの名前。
太鼓茶入 胴が太鼓状をなし、三つ巴などの模様があるもの。
捻貫茶入 捻じ抜いた如く、轆轤(ろくろ)の太くたくましいもの。
糸目藤四郎 胴に細い糸目筋が入っているもの。
餓鬼腹茶入 咽喉が細く、腹が大きく膨れているもの。 仏教上の餓鬼道に落ちた者(餓鬼)の腹の形からきた名前。
面取面不取手 面取手の一種で、面が取ってあるようで取ってないが如く見えるもの。
上底手 底が碁笥底の如く上っているもの。
丸底手 摺木手(すりごまて)とも言う。底がつくねったように丸味をもっているもの。
雪柳手春慶 瀬戸の茶入で、数条の連れ頽れを、柳の枝の乱れる状態に見立てたもの。
椿手 瀬戸椿窯で産で、柿釉の中に黒または黄色い斑点が現れた状態を、椿の花と見立てたもの。
破風手 釉際が破風屋根の如くなっているもの。
下髪手
(さげがみで)
肩から垂れ下がった釉頽れを、かく見立てたもの。
渋紙手 釉薬が渋紙色をしているもの。
生海鼠手
(海鼠手)
「なまこで」と読む。藍色・紺色・白色などが入り混じって、海鼠釉をなしているもの。

茶入の形C

最後に、その他の茶入の形だけを掲載します。

大瀬戸茶入

柳手

早乙女手

爬取手

後狼手

古瀬戸茶入

掘出手

虫咀藤四郎

面影手

凡手

追覆手

赤熊手

坊主手

内海

大海

内海茶入

鳴海手

鶏手

遠山手

山道手

禾目手

上底手

釣鐘

落穂手

市場手

飛鳥川手

靨手

魁芋

伊勢手

却含手春慶

文琳茶入又一体

金気春慶

湯涌茶入

樽茶入

杜若手

玉柏手

後黄釉

真中古黄釉

野田手

一筋顔手

半切茶入

音羽手

蛩手

常陸帯茶入

角木肩衝

神頭茶入

根抜茶入

口兀手

元祖藤四郎

天目手

朝日手春慶

油虫手

首長

青江手

花藤四郎

夏山藤四郎

祖母懐

堺春慶

瀬戸春慶

橋姫手

広沢手

小川手

大覚寺手

飛釉手

金華山手

鼠大瓶手

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