茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

茶巾ってこんなの

茶巾は、奈良晒などの麻布が多く用いられ、
流儀や用途により大きさが異なるそうです。
種類内容流派
茶巾の長さ 曲尺で一尺(約30.3cm)表千家・裏千家
鯨尺で八寸(約30.3cm)武者小路千家
茶巾の幅 曲尺で五寸(15.2cm)表千家・裏千家
鯨尺で三寸三分(12.5cm)武者小路千家
ちなみに鯨尺は曲尺で1尺2寸5分にあたるそうです。

1980年代初め頃には、日本の茶道の所作は中国茶(茶芸)に用いられるようになったそうで、
「茶巾をたたむ」所作なんかがあるようです。

立花実山著『南方録』に
「惣て端ぬはずにたゝみたるが、茶巾の真なり。
乃至、端ぬいして、しぼりふくためたる類は、草の茶巾なり。」とあるみたいです。

「洗い茶巾」という点前の由来として以下の話があるようです。
千利休 の弟子の 瀬田掃部 が、ある夏の暑い日に、 利休 に大振りの平茶碗が何かに使えないかと言われ、
大振りの茶碗に水をたっぷりと入れ、琵琶湖に見立てて、茶杓を橋(琵琶湖にかかっていた瀬田の唐橋)に見立て、
その中に茶巾を入れ、点前の中で茶巾を絞って涼しそうな音を立てたそうです。
その時の茶杓の銘は、自分の名前と瀬田の唐橋をかけて「瀬田」と名乗ったのだとか。

利休百首には、茶巾に関して四首の和歌があるようです。

23.乾きたる茶巾使はば湯はすこしこぼし残してあしらうぞよき
48.小板にて濃茶を立てば茶巾をば 小板の端におくものぞかし
67.茶巾をば長み布はば一尺に 横は五寸のかね尺としれ
95.水と湯と茶巾茶筅に箸楊枝 柄杓と心あたらしきよし


作品名:茶巾5枚組
価格:1,500円

茶巾5枚組
※画像を押すと拡大できます。
利休百首95に「水と湯と茶巾茶筅に箸楊枝 柄杓と心あたらしきよし」とあります。
これと同じ考え方で、久須見疎安著『茶話指月集』に以下のような逸話があるそうです。

ある田舎の侘び茶人が利休のもとへ一両の金子を送って
「何でも結構ですから、茶道具を買っていただけませんか」
と依頼してきました。
そこで、利休はそのお金一両全部で白布を買って送りました。
そして、
「侘びというものは、何はなくとも茶巾さえきれいであれば茶は飲めるものです。」
と言い添えました。

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