作品名:陶器三点セット
(海松波画) 作者:手塚桐鳳 備考:紙箱入 |
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海松(みる)は、浅い海の岩石に自生する海藻の一種だそうで、
濃緑色の幹が多数、枝分かれしたものみたいです。 見た目が松の枝葉に似ているところからの名前でしょうか。 昔は朝廷への献上品だったようです。 この海松を模様化したものが「海松模様」で、 平安時代からあった文様のようです。 波や海藻を配したものが多いのだとか。 海松色というものもあるそうで、 Webで表示すると ■■■■■海松色■■■■■ のようになるみたいです。 海松に関する歌は『万葉集』にもあるそうで、 神風の 伊勢の海の 朝なぎに 来寄る深海松 夕なぎに 来寄る股海松 深海松の 深めし我れを 俣海松の また行き帰り 妻と言はじとかも 思ほせる君 (作者不詳 巻13-3301) など5首(全部長歌)があるようです。 | ||||||||||||||||||
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作品名:振出・茶巾筒
作者:西村徳泉 備考:紙箱入 |
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一器三様という言葉があるそうですが、
共蓋の振出の場合は、 茶入・水滴(硯石に水を注ぎ入れる器)などに、 使うことも可能なようです。 青磁・祥瑞・宋胡録などの振出で、 このような使い方もできるのではないでしょうか。 | ||||||||||||||||||
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作品名:陶器三点セット
作者:昌山(茶碗) 備考:紙箱入 |
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ここでは、金平糖について説明しようかと思います。
金平糖という言葉は、オランダ語でお菓子を表わす 「コンフェイト」から来ているそうです。 日本に入ってきたのは、1569年にポルトガルの宣教師が、 織田信長に献上したのが始まりみたいです。 ■金平糖の作り方 1.氷砂糖に水を加えて煮詰め、蜜をつくる。 2.回転鍋(銅鑼)を熱しながら、金平糖の核となるケシ粒(ザラメ糖)を入れる。 3.ケシ粒に熱い蜜を少量ずつかけ、 回転させながら目的の大きさと凹凸状の突起ができあがるまで、 1週間〜2週間以上かけて粒をゆっくり成長させていく。 ■金平糖の突起 この特徴的な突起がなぜ、またいくつ形成されるのかについての定説は、 現在になっても、まだないのだそうです。 蔵本・シバシンスキー方程式により、定式化が試みられていたり、 寺田寅彦が「金平糖の角の研究」をしたようです。 綺麗に突起を成長させるための必要条件は、 1.全ての粒子の表面が糖蜜の薄い層をまとった状態にあること。 2.成長した結晶粒が攪拌によって均等に混ざり合い、サイズ毎に分離しないこと。 だそうです。 ■乱流 以下、完全に物理学の世界になりますが、 蔵本・シバシンスキー方程式を出すために、 まず「乱流」の説明からしようかと思います。 乱流というのは、時間・空間的な乱れが持続する状態を言うそうで、 「水の流れ」がその代表だそうです。 1883年、オズボーン・レイノルズは、水槽で観測実験をして、 1885年、ナヴィエ・ストークス方程式が発表されるようです。 1925年、ルートヴィヒ・プラントルが、気体で似たような感じになることを 理論的に解析したみたいです。 1935年、テイラーが、統計学的に理論解析できるようにしたそうです。 これで「実験」「理論」が出そろい、コンピューターが登場すると、 「コンピューターによるシミュレーション」が本格化するそうです。 1960年後半、ナヴィエ・ストークス方程式の乱流解というものを シミュレートする研究が始まるようです。 ナヴィエ・ストークス方程式 (※「u」は連続体の速度場、「p」は圧力、「f」は外力、 「ρ」は密度、「ν」は動粘性係数だそうです。) ■蔵本・シバシンスキー方程式 シミュレーション研究の進歩で、 乱流の主な研究対象であった流体系以外でも、 様々な偏微分方程式について、 乱流解が存在することが明らかになってきたそうです。 例えば、先に出したナヴィエ・ストークス方程式の場合、 「レイノルズ数」という値を変化させることで、乱流(非線形性)を 表わすようになるのだとか。 中でも、複数の非線形偏微分方程式として物理界では有名な式が、 複素ギンズブルグ-ランダウ方程式だそうです。 これで、乱流の空間二次元の振る舞いが、わかるようになるみたいです。 (位相乱流や振幅乱流の他、標的パターンや回転らせん波のパターンが現れるのだとか。) ちなみに、元々のギンズブルグ-ランダウ理論は、 1950年にロシアで発表された超伝導を説明する現象論だそうです。 複素ギンズブルグ-ランダウ方程式 (※「A」は時間「t」 と空間 x の複素関数で、理想的な自励振動場を表わすようで、 「c1」は線形散逸のパラメータ、「c3」は非線形散逸のパラメータ) そして、この複素ギンズブルグ-ランダウ方程式を、 簡単に(位相成分ψを近似)したのが、 蔵本・シバシンスキー方程式だそうです。 蔵本・シバシンスキー方程式 この式は、炎の表面の振る舞いを表わしたものだそうで、 三次元の乱流の振る舞いが、わかるのだとか。 金平糖の角も、この近似式によって、大まかにわかるみたいです。 | ||||||||||||||||||
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作品名:陶器三点セット
作者:桐鳳 価格:8,000円 備考:紙箱入 /振出は、桐鳳の作ではありません。 |
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ここでは、茶箱に入る振出の大きさを、
いくつか挙げてみようと思います。
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作品名:三点セット(花丸)
作者:御室窯(振出・茶巾筒) 備考:木箱入 |
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江戸初期に、野々村仁清が金森宗和の指導により、
仁和寺宮の許しで御室仁和寺門前にて御室窯を開いたそうです。 江戸末期、旧地に永楽和全が一時期新しく窯を築き 「おむろ」印を用いるようになるとか。 | ||||||||||||||||||
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