作品名:古帛紗(藤種緞子)
作者:土田友湖(千家十職) 備考:紙箱入/未使用品 |
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利休以前は、持帛紗も5寸角の帛紗を用いていたようですが、
妻の宗恩が現在の持帛紗の寸法を考案してから、 5寸角の帛紗を特に「古帛紗」または「小帛紗」と、 呼ぶようになったそうです。 古帛紗は濃茶の場合や、茶箱では茶碗に逸れて出したり、 茶入荘りなどでは茶入、その他香合を荘る時、 これを載せたりするみたいです。 客としては、濃茶をいただく時にこれを載せたり、 器物拝見の場合に使用するとか。 古帛紗は、茶碗と同時に鑑賞の一助ともなるので、 好んで由緒ある裂で作るそうです。 なお、流儀によって、持帛紗を古帛紗同様に扱う場合もあるとか。 |
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作品名:古帛紗
作者:土田友湖 裂地:鳥草花文緞子 備考:桐箱合わせ箱 /使用品で少し折れ有り |
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ここでは、古帛紗について、
基本的な部分を説明しようかと思います。 古帛紗は、茶席において、 点てられた抹茶を運ぶ際に茶碗の下に敷いたり、 また流派・点前によっては、 茶器の拝見の際に畳の上に広げて同様に拝見そうです。 茶碗を運んだ後は二つに折りたたみ、懐中するとか。 客側は、古帛紗の「わさ」を左側に折り返し、 新たにできた折り目の部分(わさ)を下側にして、 懐紙・帛紗とともに懐中するようです。 ■生地に関して 主に、名物裂や緞子などが主に用いられるようです。 材質や色柄等は様々ですが、 主に男性は寒色系や緑・紫など、 女性は暖色系の色のものを使用するみたいです。 ただ、帛紗ほど厳密な決まりはなく、 柄や色によっては男女で使い回すこともあるとか。 梅・桜・雪など季節を連想させる柄は、 季節感を尊ぶ茶道においては、 その時期以外はあまり好んで用いられることはないみたいです。 ただし、桜については日本を代表する花として、 通年使用できる場合もあるとか。 大きさは帛紗の4分の1程度で、 横幅が若干長いほぼ正方形の形をしており、 男性用・女性用ともに同じ寸法だとか。 右側に縫う際に折りたたまれて縫い目のない、 「わさ」があるそうです。 ■鳥草花文緞子(とりそうかもんどんす)について 蘇芳香(すおうこう)の地色に、 飛んでいる姿の鳥と雲、 数種類の花を文様化したものを、 規則正しく連続させて配した意匠だとか。 地色は、蘇芳香の他に、藍白があるようです。 |
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