種類 | 備考 |
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袴腰(はかまごし) | 人が袴を付けた様に見えることからの名称。 |
千鳥(ちどり) | 底の高台が大きく、周囲の三本の足が浮き上がったもの。 |
切立(きったち) | 筒型のもの。 |
一重口(ひとえぐち) | 切立てたままの口造りのもの。 |
阿古陀(あこだ) | カボチャの一種の阿古陀瓜に形が似ていることからの名称。 |
獅子(しし) | 獅子に似せた形の香炉。 |
舟(ふね) | 舟に似せた形の香炉。 |
作品名:桑香盆セット(上図)
価格:12,000円 備考:紙箱入 作品名:真塗香盆セット(下図) 備考:紙箱入/お盆に少々摺りあり |
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ここでは、聞香炉(もんこうろ)の灰の作り方を説明しようかと思います。
まず、聞香炉に灰を入れる前に、 灰を焙烙などで空煎りし、 前回の移り香等を飛ばすそうです。 聞香炉に適量の灰を入れ、 火筋(こじ)を真直ぐ立てて、灰がフワフワになるまで、 右回りにかき混ぜるようです。 灰がフワフワになったら、 火筋で灰の中心部から外にむけて掻き出し 炭団(たどん)の入る穴を開けるみたいです。 炭団は、電熱器等で赤くなるまで加熱するようです。 ガスを使って燃やすと、ガス中の水素が酸化して水を生ずるため、 湿気も含んで火付きが悪くなるみたいなので、お勧めしないとか。 次に炭団を灰の中に入れますが、ここが一番重要な作業みたいです。 灰に開けた穴(2cm弱の深さ)に、約5mm程の余裕をもって、 火筋で真っ直ぐに埋め込みむようですが、 仕上がりの火加減を推測して入れるのが難しいそうです。 炭団を埋め込んだら、香炉は左手に持って、 反時計周りに廻しながら、かきあげを繰り返し、 低い円錐状の灰山を築くのだとか。 灰押(はいおし)で、滑らかに灰山の表面を、ならすそうです。 香炉は左手に持って、反時計周りに廻しながら、 灰押の鏡面をそっと押し付けて、 香炉を廻してまた押すという動作を繰り返すようです。 灰の中心に灰山の頂上が来るように、 香炉の縁と灰の中心を正確に捉えることが重要だとか。 灰押の柄を鉛筆のように持ち、 中指の関節が香炉の縁に当るようすると、 低い円錐状の灰山を崩さないようにできるみたいです。 次に、灰の表面に箸目(はしめ)をつけるそうです。 火筋をそっと押しつけ、それを平行移動させながら筋を付け、 「火窓(ひまど)」として、火筋一本を真っ直ぐに立てて、 灰の中心から炭団にむけて突き通すようです。 灰の表面と炭団との距離は、季節(夏は深め、冬は浅め)や、 香木によって異なるようですが、約1cm程度だとか。 火加減としては、左手で香炉を持ち、右手を香炉にかぶせて、 手のひらに「ツン」とした熱気が感じられればベストみたいです。 火が弱い場合は、香を聞くときに、 銀葉を押し付けるなどの調整ができるようですが、 火が強い場合は、灰の表面が変色するため、 やり直しになるそうです。 火加減が良かったら、羽箒(はぼうき)で香炉の縁と、 香炉の内側(せがい)を、掃き清めるみたいです。 最後に、うまくできたら、 心の中で自分を褒めてあげると良いとか。 |
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