茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。

薄茶器ってこんなの

薄茶器の材質は、木地・漆器・象牙・竹・一閑張・籠地などがあるそうです。
形状は、大きく分けて「中次形」と「棗形」とに分けられ、
中次形としては、「真中次」「面中次」「茶桶」「吹雪」
棗形としては、「棗」「平棗」
の六種が基本の形だそうです。

これらとは別に、後醍醐天皇が作らせたとされる「金輪寺」という寸切形の茶器があり、
1454年頃の百科便覧『撮壌集』や室町中期の国語辞典『節用集』に、
「金輪寺」とほぼ同型の「寸切茶器」を表す「頭切」や「筒切」「寸切」の文字が
あるのだとか。

薄茶器の原型は、唐物茶入の「挽家」で、
茶入で濃茶を点てたあと、茶入を収める器である挽家で薄茶を点てたのが始まりなんだとか。
挽家というのは、中に入れる茶入の形に轆轤で挽いた木地に漆塗りした容器のことだそうです。

宝暦年間に、荒木盛宜が中村宗哲と相談して挙げた
基本的な薄茶三十種を「薄茶三十器(うすちゃさんじっき)」というみたいです。
これは、
紹鴎好みの「大棗」「小棗」
利休好みの「大棗」「中棗」「小棗」
宗旦好みの「大菊棗」「小菊棗」
表千家から
 四代江岑好み「大桐棗」「小桐棗」
 六代原叟好み「大棗」「小棗」
 七代如心斎好み「つぼつぼ大棗」
裏千家から
 四代仙叟好み「河太郎棗」「又隠(ゆういん)棗」「雪吹(ふぶき)大」「雪吹小」
 「平棗」「茶合棗」「碁笥(ごけ)棗」「尻張棗」「鷲棗」「一服棗」
 「白粉解(おしろいとき)」「菊桐大棗」「薬器(やっき)」「真中次」「溜中次」
 「詩(し)中次」「面中次」「茶桶」
の三十種類だそうです。

なお、
「棗」について

「中次」について

「金輪寺」について

「棗の形」について

「中次の形」について

「棗の塗り」について
は、それぞれ別ページで説明しています。
※「金輪寺」は中次の形で紹介しています。

『槐記』に
「大体棗は、茶入の挽家也。
夫故文琳、丸壺、肩衝を始として、
夫々の茶入の形に応じて、挽家はある物故、
唐物廿四の挽家にある形より、外はなき筈也、
と合点すべし。是大事の習也。」
とあるみたいです。

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