作品名:金輪寺(溜塗)
価格:6,000円 備考:紙箱入 |
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利休の金輪寺(こんりんじ)という茶器は、
棗の種類に属すそうですが、少し形が変わったものをいうそうです。 春日山が蒔絵されており、 紺色の古金襴の袋に入っているとか。 本歌は後醍醐天皇の勅作で、 今も吉野の吉水院(きっすいいん)にあるようです。 また、堺にもあるとか。 そのほか、偽物を所持している人もたくさんいるようです。 もし、本物を入手して使用するときは、 松皮盆に載せて使うのが故実なのだとか。 金輪寺の形を写して、桑または、 花欄(かりん)で薄溜塗にして使われているみたいです。 通常の金輪寺(きんりんじ)は、 内側は黒塗、外側は溜塗に仕上げた作例が多いとか。 相阿弥が珠光に宛てた伝書(茶書)『烏鼠集』には、 「頭切金輪寺吉野ヨリ出」 と注記があるそうで、 『草人木』にも、 「つんきり也、金輪寺といふ」 とあるみたいで、 頭切と金輪寺とは、形状にさほど区別がなかったことが窺えるようです。 ■金輪寺の試作説 『石州三百ヶ條』には、 「金輪寺ハ後醍醐の作也、 うるしの木のよし、 正作ハ盆にものる也」 とあるそうです。 また、久須見疎安著『茶話指月集』には、 「後醍醐院勅作ノ茶器號金輪寺、 芳野吉水院什物」 とあるみたいです。 これは、金輪寺に試作品があったということみたいですが、 真偽は不明なのだそうです。 |
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溜塗金輪寺棗
価格:5,000円 備考:紙箱入 |
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一般的な漆器の色には、白・黒・朱・溜(ため)などがあるそうです。
白漆は、ベースとなる生漆の色が茶色だそうで、 白漆といってもベージュ色をしているみたいです。 黒や朱は、色漆そのものの色みたいですが、 溜は、色漆をつくる際にベースとなる、 褐色味の強い透明な漆(主に朱合漆)を、 厚めに塗り仕上げることによって表現する色だとか。 地に使う漆の色によって見える色合いが異なるようで、 朱溜塗・紅溜塗・黄溜塗と区別されるみたいです。 また、木の素地を見せた木地溜塗というのもあるそうです。 なお「溜」の名前は、 「溜(たま)り醤油の色」に由来するという説もあるとか。 |
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