茶道具 翔雲堂


ひと口知識

※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。


なお、一部の作品、販売しています。

茶巾筒(巾筒)ってこんなの

茶巾筒(ちゃきんづつ)は、茶道・煎茶道で茶巾を入れる道具で、
煎茶道の場合は、すべての点前に茶巾筒を使うのだとか。


■茶道の場合
茶箱及び茶籠で使用するそうで、
茶箱に仕組む振出や、茶碗と揃いになった物もあり、
箱型のものは「茶巾箱」と呼ぶみたいです。

材質は陶磁器製のほか、金物、漆器製もあるようです。
大半は、筒状の陶磁器製なのだとか。

茶箱の点前で使う茶巾筒の場合、
茶巾は作法通り畳んで絞って水気を取った後、
耳を上にして茶巾筒に入れ、
茶箱の真ん中やや右より、茶碗の右奥あたりに入れておくようです。

一度目の茶筅通しの前の湯を入れたところで、
茶箱から茶巾筒ごと茶巾を取り出し、
茶巾筒は箱の中に戻しておくみたいです。

片づけるときは、茶巾筒を左手に持ち、
茶巾は右手に持って茶巾筒の胴に当て、くるくると巻くようです。
その巻いた状態のまま茶巾を巾筒の中に入れ、
茶巾筒は茶箱の中の最初の場所に戻すのだとか。


■煎茶道の場合
蓋付きの物は「巾盒」「巾函」、
皿状の物は「巾承」「巾床」というそうです。
他流派によっては「巾合」とも言われるのだとか。

材質は陶磁器製のほか、金属製・漆器・玉製のものもあるようです。
また流派によっては二段重ねの物も使用されるのだとか。
これは、茶巾を二枚使うためみたいです。

また、盆を拭くためのやや大きめの茶巾を別に準備するそうですが、
これを入れるものは「盆巾入」といって、
茶巾筒とは区別されることが多いようです。

なお、
「茶巾」について

「茶巾入れ」について

「茶巾だらい」について
は、別ページで説明しています。

作品名:陶器三点セット
(海松波画)
作者:手塚桐鳳
備考:紙箱入

陶器三点セット
※画像を押すと拡大できます。
波は、水面の高低運動のことですが、
起きる原因によって分類することも可能なのだとか。

 ・波浪(はろう):風によって起きる波
 ・引き波:船舶などが航行することによって後方につくる波
 ・津波:地震によって起きる波

ここでは、波浪についてのみ、説明しようかと思います。


■波浪
波浪には、「風浪(ふうろう)/風波(かざなみ)」と「うねり」があるようです。

「風浪」は、その場で吹いている風によって引き起こされた波だそうです。
風が海面に当たると、風と海水の摩擦で海面が波立つみたいです。
風浪は、波の上部が尖った三角形に近い形をしているとか。

風が強くなるほど風浪の高さは大きくなる傾向があるようで、
見た目の形状も変化するみたいです。

無風状態は「凪(なぎ)」と言って、風浪は消え、
海面の質感としてはほぼ平坦になるそうです。
この状態は「鏡のような海面」などと表現されるのだとか。

風がかすかに吹くと「さざ波」と言った状態になり、
小さな波が立ちはじめるそうです。

風速が数メートル程度だと、波頭(なみがしら)の水が風に飛ばされるようです。
この状態を「兎が跳ぶ」と表現するそうで、
海面全体に白い部分がチラチラ、ピョコピョコと動いているように見えるのだとか。

「うねり」は、他の海域で風によって起こされた波が伝わってきた波みたいです。
遠洋に存在する台風の影響で発生する「土用波(どようなみ)」は、
晩夏にあたる「夏の土用」の時期に発生する大波だそうです。


作品名:振出・茶巾筒
作者:西村徳泉
備考:紙箱入

振出・茶巾筒
※画像を押すと拡大できます。
茶巾筒は、茶箱・茶籠に仕組む際、
茶筅筒と茶碗との間、右寄りに入れるのだとか。

月点前以外の点前中、空になった茶巾筒は、
茶箱・茶籠の中に戻しておくそうです。

和敬点前以外の茶箱の点前で、
拝見の所望があった場合は、
茶箱・茶籠ごと拝見に出すみたいです。

色紙点前の場合は、茶巾箱を用いるようです。
茶巾箱は、御所籠の中、茶筅筒と茶碗の間、
右寄りに箱を立てて仕組むそうです。
また、茶巾箱の身には茶巾を置き、
蓋には茶筅をもたせかけて置くのだとか。

使用後は内部の水気をよく拭き清めて
仕舞うみたいです。


作品名:陶器三点セット
作者:昌山(茶碗)
備考:紙箱入

陶器三点セット
※画像を押すと拡大できます。
三点セットということで、三に因んだ「三皇」の、
特に「神農(しんのう)」に関して説明しようかと思います。

中国の『史記』秦始皇本紀に、三人の皇帝「三皇」が挙げられているそうで、
泰皇(人皇)の「皇」と「帝」号を組み合わせて、
「皇帝」とした伝えられているようです。

この「三皇」、明確に誰を指しているかわかっていないようで、
『史記』秦始皇本紀の「天皇・地皇・泰皇」の他に
 『史記索隠』:天皇・地皇・人皇(泰皇と人皇は別人)
 『春秋緯運斗枢』:伏羲・神農・女か
 『礼緯含文嘉』:伏羲・神農・燧人
 『白虎通』:伏羲・神農・祝融
 『帝王世紀』:伏羲・神農・黄帝
などがあるのだとか。

特に、伏羲と神農に関しては、『周易』で、
卦を使って文明をもたらした聖人として描かれているようです。


■神農
神農は、古代中国の伝承に登場する人物で、諸人に医療と農耕の術を教えたとして、
現在、中国では、医薬と農業を司る神とされているそうです。

神農は、中国における初めての部落連盟の名前となり、
70世代に渡って古代中国を治めたみたいです。

世界最古の本草書『神農本草経』に名を残しているそうですが、
伝説によれば、神農の体は頭部と四肢を除き透明で、
内臓が外からはっきりと見えたのだとか。

透明な体を活かした毒味もしたようです。
赤い鞭でたくさんの植物を払い、それを嘗めて薬効や毒性の有無を検証し、
毒があれば内臓が黒くなるので、毒が影響を与える部位を見極められたみたいです。
その後、あまりに多くの毒草を服用したために、
体に毒素が溜まり、最終的に亡くなったのだとか。

『淮南子(えなんじ)』によれば、
 手当たり次第になんでも食べた古代人に、
 農耕を教え、食用と毒草の違いといった医療を教えた。
 このとき、多くの植物を食べたので、神農は1日に70回も中毒した。
とあるそうです。

『周易』繋辞伝下によれば、
 中国は、伏羲が没すると神農が治めた。
 神農は、木を加工して農具を作り、農具のメリットを民衆に教え広めた。
 また、昼に市場を開き、交易させた。
 それぞれ、前者は「益」、後者は「ぜいごう」という卦を参考にした。
とあるようです。

『帝王世紀』によれば、
 五弦の琴を発明し、
 伏義の作った八卦を二段に重ね、六十四卦を作った。
とあるのだとか。

なお、「神農の茶」「発明品」「神農と茶」に関しては、
「茶の湯な人々1」について
の序文で説明していますので、よかったら参照してください。


作品名:陶器三点セット
作者:桐鳳
価格:8,000円
備考:紙箱入
/振出は、桐鳳の作ではありません。

陶器三点セット
※画像を押すと拡大できます。
裏千家十四代淡々斎の好みものとしては、
 ・水注 : 塗片口水注海松波
 ・炉縁 : 摺漆海松蒔絵
 ・古帛紗 : 海松浪裂
 ・数寄屋袋 : 海松浪裂
 ・香合 : 蛤香合海松蒔絵
 ・中次 : 海松蒔絵一閑溜面中次
などがあるみたいです。


作品名:三点セット(花丸)
作者:御室窯(振出・茶巾筒)
備考:木箱入

三点セット(花丸)
※画像を押すと拡大できます。
裏千家十五代鵬雲斎の好みものとしては、
以下のものがあるようです
種類道具
花入朱金鶴首花入(銘:千代の栄)/菱形籠花入
/ツボツボ籠花入/釣舟花入/七宝透花入
桐の釜/千歳釜/雲浪釜/鳳凰地紋真の釜/鳳凰桐真形釜
棗・中次鳳凰蒔絵黒平棗/牡丹唐草絵黒中棗/ツボツボ紋竹平棗
/白竹張面中次/三景棗/六瓢大棗/三光棗
/騎牛蒔絵大棗/宝尽平棗/雲錦竹大棗
/兜絵棗/鴛鴦蒔絵平棗/朱菊絵大棗
/手遊彩漆絵黒小棗/宝尽絵朱大棗
/流水千鳥蒔絵溜雪吹
皆具南鐐皆具/交趾ツボツボ紋皆具/金襴手菊皆具
/金襴手宝尽絵皆具/色絵扇面草花絵皆具/爪絵皆具
/青交趾菊唐草皆具/南鐐銀杏彫皆具
銀杏棚/竹寿棚/寿扇棚/桑扇棚
/桑三成棚/平悠棚/四方瓢棚
風炉先亀甲松縁風炉先/紫雲風炉先/萩透腰風炉先
/桑菊桐風炉先/亀甲松片透風炉先/亀甲松風炉先
/水玉透葭風炉先/亀甲松腰風炉先/栂波杢腰風炉先
/踊桐透風炉先/桑縁菊桐風炉先
盆・菓子器荒磯平盆/渦蒔絵四方盆/寿色盆
/田楽箱菓子器/老松蒔絵竹干菓子盆/巻水四方盆
/花漆祝器/象嵌唐草絵青海盆/水玉透四方盆
/松面皮四方盆
蓋置南鐐糸目蓋置/瑞鳥蓋置/日月蓋置
飾火箸桐ノ実頭飾火箸/南鐐笹頭飾火箸
香合銀杏香合/夕顔蒔絵竹香合/松梅蒔絵結文竹香合
/蓬莱山香合/秋草絵香合/銀杏紋竹香合
炉縁鳳凰桐蒔絵黒炉縁/四季草花蒔絵朱炉縁
/三輪蒔絵炉縁/松嶋蒔絵黒炉縁/鳳凰面取絵炉縁
/三友蒔絵炉縁/彩鶴蒔絵炉縁
水指高取七宝水指/青磁阿古陀水指
/浅黄交趾菊唐草水指/花鳥絵水指/七宝桐唐草絵水指
/宝尽絵水指/交趾花丸絵水指/金襴手松竹梅絵寿字水指
煙草盆山路籠煙草盆/菊水透手付煙草盆
/桑網代手付煙草盆/桑青海波透手付煙草盆
/ツボツボ透竹手付煙草盆
建水南鐐鳳来建水/モウル鳳来建水/蹴鞠形建水
紫鳳凰絵茶碗/訶梨勒/巣籠炭斗/唐銅朝鮮形風炉





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