炭の種類 | 大きさ | 説明 |
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胴炭(どうずみ) | 風炉用が長さ四寸、炉用が長さ五寸 | 道具炭の中で最も大きく、風炉や炉に最初に据えて芯とする炭。
横に寝かせて用いる。 |
丸毬打(まるぎっちょう) | 風炉用が長さ二寸、炉用が長さ二寸五分 | 道具炭の中で最も大きな「胴炭」に比べて細く、長さも半分の炭。
毬打(ぎっちょう)は、正月の遊戯として平安末期から 江戸初期にかけて行われた遊びで木製の毬を打つのに用いた 長い柄のついた槌のことで、 この毬杖に形が似ているところからついた名。 |
割毬打(わりぎっちょう) | 風炉用が長さ二寸、炉用が長さ二寸五分 | 道具炭の中で最も大きな「胴炭」に比べて細く、
長さも半分の「丸毬打」を縦半分に割った炭。 |
管炭(くだずみ) | 風炉用が長さ四寸、炉用が長さ五寸 | 道具炭の中で最も大きな「胴炭」と同じ長さで、
太さが半分以下の細い炭。 丸管炭と割管炭があり、 普通「管炭」というと丸管炭を指す。 |
割管炭(わりくだずみ) | 風炉用が長さ四寸、炉用が長さ五寸 | 道具炭の中で最も大きな「胴炭」と同じ長さで、
太さが半分以下の細い「管炭」を縦半分に割った炭。 細長いため、火種のそばに置いて、 最初の火起りに役立つように用いる。 |
点炭/添炭(てんずみ) | 風炉用が長さ二寸、炉用が長さ二寸五分 | 「丸毬打」と同じ長さの細めの炭で、
炭点前の最後につぐ炭で、 「止炭(とめずみ)」ともいう。 点炭は、文字を書いて、 終わりに点をうつのに似た心持でするところからの名。 また火を起す口火の意味も含んだものとも。 |
枝炭(えだずみ)/ 白炭(しろずみ) | 流派により異なる。 各長さは以下のとおり。 表千家:風炉用が四寸、炉用が五寸 裏千家:風炉用が五寸、炉用が六寸 武者小路千家:風炉用が五寸五分、炉用が六寸三分 |
躑躅(ツツジ)などの細い枝が、
二股・三股になった小枝を焼いたもので、 普通はこれに胡粉を塗り白い色にしたもの。 |
輪胴(わどう)/輪炭 | 風炉用が長さ一寸五分、炉用が長さ二寸二分 | 道具炭の中で最も大きな「胴炭」より太く、
長さは半分以下の炭で、 後炭手前のとき「胴炭」の代りに用いる。 |
車炭(くるまずみ) | 風炉用が木口一寸五六分、炉用が木口二寸一二分 | 道具炭の中で最も大きな「胴炭」と同じ太さで、扁平な炭。
武者小路千家で炭斗に炭を組むとき、香合をこの上に載せる。 |
香合台(こうごうだい)/香台 | 不定 |
香合を載せるところから呼ばれた名前。
太さは炭斗により、また、香合の大小によって決まりはない。 長さは、丸毬打と同じ。 |
枕炭(まくらずみ) | 不定 | 炭斗の最下部に置いて、他の炭を取りやすいようにする炭で、
枕の役割をするところからの名前。 だいたい、割毬打を用いて、割り口を下にして使用する。 |