茶道具 翔雲堂
ひと口知識
※内容に間違いがあるかもしれませが、ご了承ください。
また、ここの文章に関しては、質問等は受け付けていません。ごめんなさい。
銀葉(香敷/銀盤/隔火)ってこんなの
銀葉は、香を焚くとき、香に火気が直接当たらないよう、
間接的に加熱するための隔火具だそうです。
約2cm角のもので、四隅をおとすものが多いみたいです。
雲母(うんも)の薄片に金銀の縁をつけたもののようで、
以前は、銀の薄板を用いたこともあるそうです。
昔は、駄香を焚くときは銀葉を用いないのが決まりで、
銀葉に載せて焚くものは皆、銘香だったそうです。
銀葉の使い方は、香炭団(こうたどん)の上に灰をかぶせ、
その上に香をのせた銀葉を置いて香りを聞くようです。
使い終わって樹脂の付いた銀葉は、
お茶で煮ると汚れも匂いも良くとれると言われるとか。
■雲母について
雲母は、ケイ酸塩鉱物のグループ名で、薄くはがれるのが特徴だそうです。
耐熱性で電気を通しにくい性質を持つようで、
半田ごて等の絶縁体として利用されているみたいです。
マイカコンデンサという、雲母を誘電体(電荷をためる物質)に利用した
コンデンサ(電子部品)もあるとか。
また、手鑑(てかがみ)をつくる際、
雲母の粉末を塗布した台紙に古筆を貼り付けることが行われたようです。
後に古筆を台紙から引き剥がす必要が生じたときに、
雲母が剥離するので、古筆自体への損傷を抑えることができるのだとか。
■手鑑(手鏡)とは
厚手の紙で作られた折帖に、古筆の断簡を貼り込んだ作品集のことだそうです。
古筆を手軽に鑑賞できるところからこの名で呼ぶのだとか。
古筆とは、平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた和様の名筆を指して言うそうで、
天文24年(1555年)10月の茶会で、
武野紹鴎が藤原定家の『小倉色紙』を茶掛として用いて以来、
古筆が茶人達にも愛好されるようになったみたいです。
なお、
「香盤」について
「重香合」について
「香炉」について
「銀葉」について
「香箸」について
「香包」について
「香炭団」について
「香道七つ道具」について
は、それぞれ別ページで説明しています。