武野紹鴎 | 全体に細く長く、二本の細い樋が櫂先から切止まで通っている。 |
千利休 |
中節で、重心をこの節に置き、茶杓を茶入や棗の上にのせた時の安定性がある。
櫂先の取り方は左斜面が右斜面よりやや広く、 角度も緩やか。露はやや尖り、先端は丸い。 撓めは比較的鈍角。節は蟻腰が多く、直腰も見られる。 |
古田織部 |
樋が深く、櫂先がやや長め。
豪放な趣で、竹に景色を求めず、筒も素直なものが多い。 |
細川三斎 | 利休 をさらに上品にまとめあげたような作風。 |
千道安 | 力強く野生味のある形。 |
千少庵 | 品良く端整。 |
瀬田掃部 | 漆拭きがあり、櫂先の幅が広い。 |
金森宗和 | 櫂先が尖らずほぼ扁平。 |
小堀遠州 |
薄作りで美竹(景色のある竹)を好み、櫂先は鋭く撓められており、
時に先端が二重撓めになっているものもある。 銘に古歌を引き、一首筒に書き付けたりもしている。 筒も景色のあるものを好む。 |
千宗旦 |
美竹を選ばず、白竹が主で、時に胡麻竹を見る程度。
削り方は朴訥で、撓め方は一気に折り曲げ、技工は施さない。 命銘に能の曲や禅的なものが多い。 |
山田宗偏 | 華奢で品良くまとめあげられ、細身の筒にきっちりおさまることを条件としている。 |