作品名:茶通箱セット
備考:仕覆付茶入/棗/ 大津袋/中古品 |
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ここでは、ちょっと話題を逸れて「さつう(茶通・茶桶)」に関して説明しようと思います。
さつうは、薄茶を入れる器のひとつ。 合口がずっと上にあり、蓋も浅く、種類がいくつかあるようです。 棗の登場以前から茶会記などに登場しているそうです。 本ホームページでは「棗の形(中次系)」として紹介しています。 ちなみに中次という名前は、蓋と身の合わせ目(合口)が胴のほぼ中央にあることに由来しているそうです。 津田宗達・宗及・宗凡著『天王寺屋会記』の天文19年2月21日に 「田嶋堪解由左衛門殿會 人数 達 好 弥三 一 ふじなり釜・たきおけ、二置、一枚板、 一 床 墨跡、きたう(虚堂)、 一 茶碗 亀ノふた、後持出、茶さつうに入、茶 無上」 とあるようです。 また『君台観左右帳記』には、さつうの図があるようです。 室町時代初期の『喫茶往来』では、 「茶桶の蓋に茶園の銘を書き入れた」 とあるそうで、席での茶器として使われていたみたいです。 『庭訓往来』『遊学往来』『尺素往来』など当時の書物の中でも「さつう」の記述が 見られるようです。 十四世紀頃の記述として、『金沢文庫古文書』や『仏日庵公物目録』には、 「さつう」の他、「茶筒」の記述もあるそうです。 | ||||||||||
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作品名:茶通箱セット
(仕覆付茶入/棗/大津袋) 備考:紙箱入 |
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ここでは、茶通箱に関する文献を少々見てみようかと思います。
藪内竹心著『源流茶話』に 「茶通箱に大小の茶桶を取組、 大津袋をかけ、両種だて致され候ハ利休作意にて候」 とあるみたいです。 稲垣休叟著『茶道筌蹄』に 「茶通箱 唐物點 臺天目 盆點 亂飾 眞臺子 右何れも相傳物ゆへ此書に不記」 とあるようです。 江戸時代茶書『茶式花月集』に 「一 傳授之分 茶通箱 唐物點 臺天目 盆點 亂飾」 とあるそうです。 | ||||||||||
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作品名:茶通箱セット
(仕覆付茶入/棗/大津袋) 備考:紙箱入 |
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ここでは、茶通箱に入る道具の説明をしようと思います。
※主に本ホームページ内のリンクです。 また便宜上、「中次」「金輪寺」は「薄茶器」の項目に入れています。
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